認知症患者が徘徊中に電車にひかれて亡くなった事故。家族の監督責任がどこまで問われるのか、最高裁の判決が気になるところです。

2025年には700万人を超えると予測がされている認知症の患者数ですが、家族の責任がどこまであるのかという問題はこれからどんどん増えていくことが考えられますよね。

認知症患者など高齢者の介護は国の方針としては、病院で診るのではなく、家でみましょうと、地域での生活を押していることもあり、家で高齢者を介護しなければならない環境はこれからもどんどん増えて行くことが予想されますよね。

そんな中認知症の家族が電車にひかれて亡くなってしまう。このような状況は誰にでも起こりうる状況にになります。

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アルツハイマー型認知症は動ける認知症

認知症には大きくアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症があります。

脳血管性認知症の場合は、身体的な症状を伴うことも多く、動けない認知症になる可能性が高いのですが、

アルツハイマー病は末期になると、運動機能にも症状がみられ、寝たきりになりますが、初期・中期では動けることが多く徘徊が問題になります。

周囲の状況判断ができない状態で動ける状態なので、危険な場所がわからない。自分の居場所がわからない。

このような状態で歩かれてしまうので、周囲の人が気をつけないと、本人に「気をつけて」と言っても気をつけようがありません。

家族の監督責任?一生懸命介護しても?

認知症の方が家族にいると、その介護は大変です。

食事・入浴・排泄・着替えなど身の回りの事もできなくなってくるので、一つ一つに介助が必要になります。

説明しても理解を得られるのも難しく、家族もストレスと疲れがどんどん溜まっていきます。

介護保険のサービスを使ったとしても、時間的に開放されるのは数時間で、その間に買い物、家の事など色々していると、自分の時間はほとんどありません。

そんな中で介護に一生懸命されている方は多くいます。介護している側の家族が倒れるんじゃないかな・・・と心配になる人もたくさんいます。

しかし、家族がどれだけ一生懸命介護していても24時間認知症家族から目を離さないということは不可能です。

家族が「認知症患者に関わりを持たない以外に方法がなくなる」と訴えていましたが、まさしくその通りになると思います。

家族にも寝る時間は必要ですし、寝ている間に動かれてしまえばどうしようもありません。

それも監督責任が問われるのであれば、家族は寝ることすら許されません。

家で介護するのであれば、窓のない鍵付きの部屋を作って閉じ込めるしかなくなります。

徘徊しないように椅子やベッドに縛りつけるしかなくなります。

こんな状態で、認知症患者を拘束すると、認知症患者本人にストレスが溜まり症状が悪化してしまう悪循環に陥ります。

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法律的な解釈はどうなるのかわかりませんが、認知症患者がこれから増えていくことは避けることができないですし、

同じような事例が多くなることも考えられますよね。

認知症の方が事故のあわずに地域で生活していくためには、隣近所の人が声をかけるだけではなく、

地域の住民みんなで、事故にあわないように守っていく環境ができあがらないとダメなのかもしれませんね。この問題は他人事ではありません。

一生懸命介護している家族の監督責任を問われるのは悲しい出来事です。

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