7月14日放送のガイアの夜明けの中で特集されていたのは若年性アルツハイマー病。番組内で登場していたのはネッツトヨタ仙台に勤める丹野智文さん41歳です。

若年性アルツハイマー病とは

64歳以下の人がかかるアルツハイマー病のことです。アルツハイマー病は認知症の症状を呈する代表的な病気です。

アルツハイマー病とは脳内にβアミロイドが蓄積し老人斑よばれるものを形成します。これにより脳の神経細胞が機能を失っていってしまうのです。

その結果、新しいことを覚えることができなくなったり・日付とか場所がわかならくなったり・道順がわからなくなったり・物事を判断することができなくなったり、その他にも様々な症状が出ます。

進行具合や人によってその症状は様々です。現在4万人程度の患者がいると言われています。

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若年性アルツハイマ病でも働ける

丹野さんが若年性アルツハイマー病と診断されたのが39歳の時です。丹野さんは元々大手自動車販売会社の元トップセールスマンだったのです。

車の営業をしていた時に3日前とか昨日とかのお客さんの名前と顔を覚えることができなくなってしまったそうです。

丹野さんは若年性アルツハイマー病と診断された時のことをこう語ります。

「夜になって一人でいると常に涙しか出て来なかった最初のうちは。感じるのは不安と恐怖しかない。泣きたくて泣いているのではなく自然と涙がでてきた」

奥さんや子供も辛かったのではないかと話します。

そして、人生が終わったと思ったそうです。

社長のところにアルツハイマー病の報告に行った時

そして社長のところに「アルツハイマーと言われたんですけど」という話をしたら、社長は「体は動くんだろうと」机を運ぶ仕事とかもたくさんあるからみたいなことを気を使って言ってくれたそうです。「そういうふうに言ってくれた社長がほんとうに嬉しくて…」と丹野さんは語ります。

その帰りは嬉しくて涙が出てきたそうです。

ネッツトヨタ仙台の社長は、「丹野さんだけではないけれども、病気に倒れた人間が頑張って会社に戻ってきて働けているということは、自分がもしもの時もここで働けると思えることは社員にとっては安心できるのではないかと思っている」と話します。

丹野さんは工夫をして働いている

そんな丹野さんですが若年性アルツハイマ病と診断された後もチームリーダーとして働いています。営業から総務・人事業務を担当しているのです。業務内容は社員の出勤簿のチェックなど定例的な業務を主にしているのです。

丹野さんは自覚症状として、人の顔と名前、ちょっとした単語をぽんと忘れるということを話していました。また出社途中で道に迷うこともあるそうです。この時のために、自宅の住所や勤務先までの経路を記した認知症カードを持っているのです。

丹野さんは忘れることを事細かにメモをとっていました。「メモリーノート」ですね。

さらに、業務に対してもやり忘れがないようにチェック表を作って自分で忘れないように印をつけていくのです。

丹野さんの直属の上司は判断力や思考力のそれほど問題がなく、その都度彼はメモをとったりわからないことは周囲の人間に聞くなどを自分で工夫をしている。仕事をこなす上では支障がないといいます。

ネッツトヨタ仙台の社長はすごい

ネッツトヨタ仙台の野萱和夫社長のすごいところは、丹野さんがもつ能力を活かせるところを見つけてそれを仕事としてどんどん作っていることです。

新人営業マンに対しての指導や話し相手など、丹野さんがまだまだ活かせる能力を発揮させるようにしているのです。丹野さんが持っている能力を後輩が受け継ぐことで、人材育成に繋がり、会社の売上に反映させることができます。

たとえ認知症だったとしても出来るところを探して仕事を作るというのは、本当に社員のことを考えてのことだと思います。

 

若年性認知症にかかる可能性は誰にでもあることです。人ごとではないと思います。そんなとき若年性認知症はどんな病気なのかを知って、病気にかかった人が何ができて何ができないのか把握してあげるだけでも、仕事を続けることが出来るのです。

特に若年性認知症の場合、子供の養育費が必要な時や働き盛りなときに病気になってしまう可能性が高いので、会社をクビにされると生活環境がガラリと変わってしまい。生きていくことが困難になることも考えられるのです。

それぞれが認知症への理解を深めて、少しでも長く就労出来るということを考えていくことが必要だと思います。

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