6月19日放送の林先生の初耳学はテレビ好き、スマホ好きの人は絶対に知っておいたほうがいい話です。
その初耳学とはテレビを見ながらSNSをやり続けると、脳の機能が破壊されるというものでした。
チョ~恐ろしい話ですよね。だって、テレビ見ながらスマホいじるなんて普通にしてません。テレビ見ててもメールきたら返すし、テレビ見てて気になることあったらすぐにスマホで調べますよね。
早稲田大学研究戦略センターの枝川義邦先生は、脳機能が破壊されてうまく働かなくなると、認知症と同じような状態になるといいます。
一体どういうことなのでしょうか…。これは人の脳の機能の問題なんです。
人の脳は2つの事を同時に処理することができない
よく仕事がデキる人、勉強がデキる人は、同時に色々な事をこなせてるっていういイメージがありませんか?
実際の見た目では色々なことが同時の処理されているように見えるんですが、人の脳は2つの事を同時の処理することができないんです。
同時に2つ以上の物事をすることを、マルチタスクといいます。スマホやパソコンでも一般的に使われる言葉なので、知っている人は知っていますよね。
テレビを見ながらスマホを見ているという状態は、いわゆるマルチタスクです。
見た目、上は同時にスマホを操作し、テレビをみるということが同時に進めれているように感じますが、これは同時にできていると思い込んでいるだけなんです。
テレビを見ている時には脳の言葉の意味を理解する領域である。ウェルニッケ野というところが優先的に働きます。
そして、スマホでメールやLINEのメッセージを打っている時には言葉の発信を司るブローカ野というところが働きます。
そしてそのどちらの処理にも前頭前野が働いています。
マルチタスクではこれらの処理を同時にしているように思ってしまいますが、秒刻みでウェルニッケ野・ブローカ野と使う脳の領域を高速で切り替えているだけなんです。
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テレビを見ながらSNSをすることは長時間、この脳の切り替えが頻繁に行われています。しかも生活の中で習慣になりやすいんです。
このような習慣になった状態の脳は、深刻なマルチタスク状態になっています。
このような生活を続けていて、脳が常にマルチタスク状態だと、脳の中にコルチゾールというストレスホルモンが増えてしまいます。
コルチゾールは脳の記憶を司る海馬や思考に深く関わる前頭前野などの細胞を攻撃し、破壊すると言われていて処理能力が落ちてしまうと言われています。
これによって最悪認知症の様な状態になってしまう可能性があるというんです。
実際に情報処理能力が試されるIQテストを、同じ人で、24時間マルチタスクをしていない状態と、3時間マルチタスク漬けの後と両方でテストを番組内でしていました。
その成績は全員(3人の女性)著しく低下していました。うち2人は正答が10問以上減ったんです。
ここでのマルチタスクはテレビを見ながらスマホでSNSやメールをするという条件でテストをしていました。
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特に注意しないといけないのは女性
スリープクリニック理事長の遠藤拓郎先生によると、女性は左右の脳をつなぐ脳梁が男性よりも太いと考えられています。
つまり、左右の脳の情報交換は男性よりも女性のほうが頻繁に行われているということなんです。
そのため、色々な物事(家事や育児など)を同時にこなす能力が男性に比べて高いですが、その分、マルチタスクの情報交換が脳内で男性よりも激しく行われて、脳が疲れやすいんです。
女性は睡眠の工夫とホットタオル
なので、女性は男性よりも20分多く睡眠をとり、脳を休ませてあげないといけないなどの研究結果も出ているんです。
寝る前にホットタオルなどで目を温めることで、脳の疲労に直結する視神経の緊張を解すこともとっても有効です。
テレビにスマホは当たり前の組み合わせのように思いますが、脳にストレスをかけてあまり良くはないということです。テレビはテレビ、スマホはスマホ、なるべく分けて使って、脳をあまり疲れさせないようにしましょう!
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