普段からビールを飲む人や夏になるとビールを飲む機会が増えるときに気をつけたいことの一つに痛風があります。風が吹くだけでも痛みを感じるという痛風。
痛風ってどんな病気
痛風は尿酸が結晶になって関節に炎症を引き起こし、激痛をともなうものです。血液の中の尿酸の量が過剰になりそれが長期間続くことによって尿酸が結晶化するのです。
会社や病院で健康診断を受けた時は血液検査の尿酸の項目に注目してみるといいです。
正常とされているのは男性で3.8~7.5mg/dL、女性で2.4~5.8mg/dLです。
そしてこの尿酸の材料となるのがプリン体なのです。
ビールに含まれているプリン体の量って
ビールをよく飲む人はプリン体が含まれている量を気にしている人も多いのではないでしょうか?ビールにどれぐらいのプリン体が含まれているのかまとめてみます。
銘柄 | プリン体(mg) |
---|---|
アサヒスーパードライ | 17.5 ~21.0 |
エビスビール | 38.5 |
プレミアムモルツ | 33.2 |
キリンラガー | 24.1 |
キリン一番搾り生ビール | 30.8 |
サッポロ黒ラベル | 26.2 |
クリアアサヒ | 15.4 |
麦とホップ | 35.0 |
金麦 | 12.2 |
淡麗生 | 11.9 |
のどごし生 | 5.9 |
※いずれも350ml缶
プリン体カットののものではなくてもビールに含まれているプリン体の含有量はめちゃくちゃ多いとは思えません。
例えば普段食べるような牛丼(飯250g 肉70g)ではプリン体99.1mg、コンビニでの唐揚げ弁当には182.7mgのプリン体が含まれています。
これと比べるとビールのプリン体の含有量はそれほど多いとは思いませんがなぜ、ビールのプリン体に注目が集まるのでしょうか?
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ビールのプリン体に注目される理由
アルコールを大量に飲むと体内では尿酸を体外に排出しようとする力を弱くしてしまう、乳酸の量が増えることになります。さらに、アルコールが肝臓で分解されるときに、尿酸が産生してしまうのです。
そして野菜に含まれるプリン体と比べるとビールに含まれるプリン体は体内に吸収されやすいうえに、ビールを飲むとトイレの回数が増えて、体内の水分量が減少するために、尿酸の量が一時的に上昇します。
飲み過ぎた日の翌朝に注意する。
尿酸値は夜中に上昇する傾向があり、多量に飲酒をした翌日に痛風の発作が起こりやすいといわれています。お酒には利尿作用があり、体内の水分量が減少しがちです。多量に飲酒した翌朝の痛風発作を予防するために、水をしっかり飲み尿酸値の急激な上昇を抑えることが大切になってきます。
まとめ
ビールに含まれるプリン体の量はそれほど多くないのですが、体内に吸収されやすく利尿作用があり体内の水分量が減りやすくなるために一時的な高尿酸血症のために痛風の発作は起こりやすい事になります。
お酒を飲みながら水をのむと言うのは難しいかもしれないですが、体内の水分量を減らさないようにするということが大切です。
しかし、プリン体を多く含む食品はビールだけではないということも知っておくことが大切です。ビールだけプリン体カットにしても意味がないことになります。
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“ビールを飲む季節に気をつけたい痛風。プリン体の含有量は?” への1件のフィードバック