低気圧でなりやすい片頭痛と肩こり・腰痛を予防する方法

5月31日放送の林修の今でしょ講座で紹介されていたのはこれから始まる梅雨の時期の知っておきたい話題です。

梅雨の時期6月は1年のうちでも最も気圧が低い時期になります。気圧が低い時…天気が悪い時になんだか調子が悪いっていう人はけっこういますよね。

雨の振る時になると膝が痛むとか、雨が降りそうになると頭が痛くなる、などなど色々な症状を訴える人がおおいですよね。

実際に気圧が低くなると体調不良をおこすというのは、迷信ではなく、科学的な根拠もちゃんとあるんです。

天気が引き起こす病のスペシャリスト愛知医科大学医学部客員教授の佐藤純先生が教えてくれていました。

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気圧とは

空気にも重さがあって圧力がかかっています。地上にいる時は空気が多いので、かかる重さも多くなり、気圧は高いです。それに対して、山の上などは空気が少なくなり、空気の量が減ることによって、空気の重さが軽くなり、低気圧ということになります。

ポテトチップスなんかの袋を、標高の高いところに持って行くと膨らみますよね!地上では袋の外から押されていた空気の力が、標高の高い空気の薄いところにいくことのよって、空気が袋をおさえるちからが小さくなって、膨らむんですね。

ちなみに1気圧は1013hPaです。

低気圧でなりやすい片頭痛

雨が降っているとなんか頭がいたいという時がありますよね。これは片頭痛の特徴の1つです。最新の研究によると、1気圧から6~10hPa気圧が低下すると頭痛が起こることがわかっています。

低気圧になると、大気から押される力がよわくなるせいで、脳内の血管が広がって、神経を刺激することで、頭痛の症状が出るんです。

片頭痛はたまらなくしんどいので、どうにかしたいですよね。

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食事で片頭痛対策

片頭痛の対策に効果的なものとして、マグネシウムとビタミンB2があります。

マグネシウムは神経伝達物質の形成を促すことで、神経の興奮を抑えることで、神経を安定させ痛みを予防する効果が期待できます。また、抗ストレスホルモンと呼ばれるものの働き高めてくれるので、片頭痛対策になるんです。

そして、ビタミンB2は片頭痛の発生を抑える物質です。心を安定させてくれる、セロトニンの放出を促す効果が期待できるんです。

これらを含む食べ物として佐藤先生のおすすめがビーナッツ入りのレバニラ炒めでした。

うーんあまり現実的ではあまり考えられないメニューです。こんなもん紹介されても・・・って感じです。

そこでマグネシウムを多く含む食品を紹介します。

マグネシウムが100g中に多く含まれる食品は

  1. 油揚げ 130mg
  2. ゆで大豆  110mg
  3. 粒入りマスタード 100mg
  4. あさり 100mg
  5. 納豆 100mg

大豆製品に多く含まれることがわかりますね!

そして、ビタミンB2が多く含まれている食品は圧倒的にレバーです。

豚レバー:3.0mg 牛レバー:3.0mg 鶏レバー1.8mgと上位を圧倒的に占めています。レバーを食べないと仕方ないのかと思ってしまいますが、レバーが苦手という人も多いですね。

他にも焼き海苔や味付けのりに約2.3mg。納豆に0.56g、マイタケに0.49gと普段食べやすいものにもしっかりと含まれています。

こうやって栄養が含まれる量を見ていると、納豆を食べているとマグネシウムもビタミンB2も摂ることができるので、納豆が苦手でない人は、納豆を食べるようにすればいいですね。

サプリメントでなんとかしたいって言う人は医師が開発したサプリメントを試してみるのもひとつの方法です。

偏頭痛になってしまった時は…

予防のために力をつくしても、天気の力には勝てません。そんな時は偏頭痛を抑えるための対策をするしかありませんね。強い光を避けて部屋を暗くし、頭を冷やすようにしましょう。

なるべく刺激を与えないようにして、頭を冷やすことで、血管の広がりを抑えることで、神経の刺激を減らそうというものですね。

でも、ひどい頭痛の場合は医師の診察を受けるようにしてくださいね。市販の痛み止めの薬漬けだけはやめてくださいね。

低気圧で、肩こり・腰痛などの慢性痛

天気が悪いとなんか膝が痛い、腰がいたい、肩が痛いなど訴える人は多いですよね。

これも医学的にもこの慢性痛と低気圧は関連があるとされているんですよ。

気圧は耳で感知しているといわれてるんです。耳の奥にある、内耳には三半規管で平衡感覚を感じ、蝸牛で音を捉えますよね。中学生当たりの理科の授業で習いましたね。

その、三半規管と蝸牛の間の前庭という部分が気圧のセンサーの役割をしていることが最近になってわかってきたんです。

慢性痛の原因は目と耳の情報のギャップ

低気圧になると、蝸牛(音を捉えるところ)の中のリンパ液が揺れてしまい、体が揺れているという信号を脳に送ります。

でも目で見た情報からは体は揺れていないという情報が送られて、そのギャップのせいで自立神経が興奮していまいます。そして、自律神経が興奮することによって、近くを走る痛覚神経を刺激して、慢性痛がでてしまうんです。

低気圧が続くといいことないですね。

慢性痛を和らげるには酔い止めバンド

慢性痛はストレスで悪化しますね。例えば月曜日の朝一とか、会いたくない人に合わないといけない時とか、なんか痛みが強くなりませんか?

慢性痛は心とも関係があるんです。そこで、酔い止めバンドを使って内関と呼ばれるツボを押します。

内関は首のしわから指3本ぐらい内側の真ん中にあります。そこに酔い止めバンドを当ててツボをおすことで、痛みが和らぐことがあるんです。

内関は、東洋医学で言う心を守っているものとつながっていると考えられ、胃などの不快な症状を治す効果があるんです。

このツボをおして痛みが楽になるという人もいると思いますが、押しすぎると効果がなくなるので注意が必要です。

最後に

低気圧が原因でなりやすい病気というのは他にもあります。気圧が低い時は体が不調になりやすいのはどうしようもないことです。

すこしでも不調から体を守るためには、睡眠不足や栄養の偏りなど普段以上に注意したいですね。

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