1月13日放送のL4youの特集はコーヒー。
朝に、お昼に、夕食後に。コーヒーを飲むとほっとする時間が得られますよね。
コーヒー博士として有名な東京薬科大学名誉教授の岡希太郎先生
コーヒーには多くの健康成分が入っているのですがただ漫然と飲むだけでは損をしてしまうのです。より多くの健康成分を引き出すためには
2015年5月に国立がん研究センターがコーヒーを1日3~4杯飲む人は心臓病のリスクが4割減少するという発表をしたのは有名ですよね。
その他コーヒーを飲むと様々な病気になりにくいという研究結果が得られているのですが、健康効果を得るにはコツが必要なのです。
カフェインが炎症を抑え肝臓に効果的
コーヒーは元々はイスラムの僧侶が使う秘薬でした。つまりはコーヒーは薬としての役割が期待できるというわけです。
コーヒーの研究はどんどんとすすみ色々な効果があることがわかってきました。
その一つがカフェインです。
カフェインは眠気や倦怠感を解消し頭をスッキリさせる成分として知られていますよね。
そんな、カフェインですが、ウイルスが病気を起こすリスクを下げてくれる役割があるのです。
インフルエンザの死亡率下げたり、C型肝炎ウイルスが発ガンするのを予防したりしてくれるのです。
ウイルスに感染すると細胞の中で増殖し、炎症を起こします。カフェインにはウイルスを退治する効果はありませんが、炎症を抑えて、ウイルスが外に出るのを防ぐ働きが期待できるのです。
また、慢性肝炎を引き起こすC型肝炎ウイルスを抑えることで肝臓がんに進行するリスクを25%にまで抑えることが明らかになったのです。
さらに、カフェインは慢性炎症を予防する効果があるので、アルコールの毒性を抑え、肝炎になるリスクを下げることも期待できるのです。
コーヒーの肝臓病予防効果は特に優れているので、今ではコーヒーを飲むことをすすめる病院もあるのです。
他にも肝炎ウイルスを除去する薬の効き目が2倍になったり、高齢女性に多い、非アルコール性肝炎「NASH」にも効果がきたいできるのです。
カフェインのとり過ぎは逆効果になります。1日に3~4杯が身体には良く、1日に5杯以上飲むと、逆に心臓病のリスクが高まるので注意してください。
浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーの差
コーヒー豆を焙煎するときのその時間と火加減で浅煎りと深入りに別れます。これは味が変わるのもそうなのですが、コーヒーに含まれる成分も変わってきます。
浅煎りコーヒーの効果はクロロゲン酸
コーヒーの生豆にはクロロゲン酸という苦味や褐色の元となる成分のポリフェノールがふくまれています。クロロゲン酸は熱に弱いため、浅煎りの豆にしかふくまれていません。
クロロゲン酸がすごいのは老化を予防する抗酸化作用です。しかもカフェインんの抗炎症作用とともに相乗効果を表します。
活性酸素は細胞膜を酸化して、破壊してしまいます。細胞の内容物が漏れだすと、周辺組織に炎症が起こり、そのまま放置すれば病気の原因になることもあります。
クロロゲン酸は強い抗酸化力を発揮して活性酸素を取り除いてくれるのです。
さらに抗酸化ビタミンであるビタミンC・Eの働きも強め老化防止が期待できるのです。
クロロゲン酸が守れずに、細胞が破壊されたとしても、カフェインが炎症を抑えてくれるのです。
カフェインとクロロゲン酸の相乗効果が期待できるのです。
他にも1日3~5杯のコーヒーを飲んでいる人が将来アルツハイマー病になるリスクを最大62%まで下げることができるという研究データもでているので、コーヒーを飲むことはおすすめです。
深入りコーヒーはニコチン酸とNMP
コーヒー豆が真っ黒になるまで焙煎するとニコチン酸とNMPという成分と香りが出てきます。
ニコチン酸は血液の中の脂肪を減らし、動脈硬化を予防する効果が期待できるのです。(ニコチン酸はタバコのニコチンとは関係ありません)
ニコチン酸には
- 血中の脂肪を減らす
- 血管壁を保護し柔らかくする
- 血液が固まるのを防ぐ
が期待でき、脂質異常症の治療薬にもなっている予防効果があるのです。
また、20種類以上あるコーヒーの香り成分にもニコチン酸と似た効果が期待できるのです。
そして、NMPが副交感神経を刺激してリラックスさせる効果があります。
カフェインの刺激を弱めたいという人は深煎りコーヒーがおすすめ。
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浅煎り深入りの成分もブレンドコーヒー
浅煎りと深煎り両方の成分を同時に摂るためには、両方をブレンドしたコーヒーがおすすめ。
岡先生のオススメブレンドを紹介します。
- 豆は1杯分(100cc)で10gです。浅煎り:深煎り=1:1になるように豆を用意します。
- 豆をコーヒーミルなどを使い中挽きで挽きます。粒が小さいと雑味も引き出してしまうので中挽きがベストです。
- ドリッパーの中にフィルターと粉を入れたら軽く揺すってならします。
- お湯の温度は熱すぎないように90℃~80℃のものを用意します。熱すぎると雑味が出てきます。
- 中心にすこしずつお湯を注ぎ下に数滴垂れるまでお湯を入れたら、少しの間蒸らします。蒸らしは成分が溶け出すための大切な工程。数十秒でOKです。
- 蒸らしが済んだら、真ん中からのの字を書くように細くゆっくり注ぎます。
- 30cc程度注いだら、ドリッパーを外して、お湯を使って薄めます。
濃く入れて後から薄めても有効成分は変わらないので関係がないのです。そして、このやり方をすると時間がたっても味が落ちにくいのです。
まとめ
コーヒーには深煎りと浅煎りがありその成分は違うことがわかりました。これをうまくブレンドして飲むと両方の効果が得られ、さらなるコーヒーの健康・美容効果が期待できる事がわかりました。
ただし飲み過ぎには注意してください。
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