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コレステロールは悪玉だけじゃない。動脈硬化が危険な総悪玉とは

 2017/11/15 体のこと 健康
この記事は約 5 分で読めます。 418 Views

健康診断で気になる項目の一つにコレステロールがあります。

コレステロールが多いと血液がドロドロになって、動脈硬化の原因になってしまうから怖いって思いますよね。

動脈硬化がすすむと、心筋梗塞とか脳梗塞などの血管の病気になってしまう危険性があるからです。

それが総悪玉コレステロール(non-HDLコレステロール)なんです。

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心筋梗塞の原因になるのは悪玉コレステロールが原因になるわけではない

健康診断で気になるのはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の数値が特に気になりますよね。

悪玉コレステロールの数字が高いとドキッとしてしまいますが、悪玉コレステロールだけが動脈硬化の原因になるわけじゃないってことがわかってきたんです。

動脈硬化の専門家、岩手医科大学の講師をされている田中文隆先生たちが2万人を調べた結果によると、心筋梗塞を発症した人の約49%が健康診断のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が正常値だったということがわかったんです。

LDLコレステロールばかり気にしていてはよくなということがわかります。

健康診断の血液検査でコレステロールの項目をチェックするとなんかおかしなところがある

健康診断でコレステロールの項目をよくみてみるとおかしなところがあるんですね。

血液検査のコレステロールの項目をよく見ると

  • 総コレステロール
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)
  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール)

の3つがありますよね。

よく気にするのはLDLコレステロールの数値だと思うんですが、もう少しよく見て下さい。

コレステロールに善玉コレステロールと悪玉コレステロールしかなかったら、

『善玉コレステロール+悪玉コレステロール=総コレステロール』になるはずですよね。

でも、血液検査の数字をみて悪玉コレステロールと善玉コレステロールを足してみても総コレステロールにならないんです。数字が足りないんですよね。

コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロール以外にも違うコレステロールが存在するってことなんです。

善玉と悪玉コレステロールだけではない!レムナントコレステロール

群馬大学医学部研究員の中嶋克行先生が発見したのが善玉でも悪玉でもないコレステロール、レムナントコレステロールなんです。

レムナントとはのこりものと訳すので、善玉と悪玉以外のコレステロールを表す言葉なんですね。

このレムナントコレステロールは悪玉コレステロール以上に血管の壁に蓄積されていることがわかったんです。

うさぎを使った実験では血管の壁に溜まっていたコレステロールは悪玉コレステロールが約30%、レムナントコレステロールが約70%だったんです。

動脈硬化の原因は悪玉コレステロールだけではなく、レムナントコレステロールがあったということなんです。

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健康診断の検査結果から動脈硬化が危険なコレステロールの数値を調べる。基準値はいくら

健康診断の血液検査の結果にはレムナントコレステロールはのっていません。でも、計算することで、レムナントコレステロールを知ることができます。

そして、LDLコレステロールにレムナントコレステロールをたしたものが、non-HDLコレステロールと呼ばれ、動脈硬化に対しての基準値があります。

non-HDLコレステロールは『総コレステロール-HDLコレステロール』で計算することができます。

日本動脈硬化学会が出している基準によるとnon-HDLコレステロールの数字が

  • 150以上がやや危険
  • 170以上が危険

なんです。

もし、血液検査のデータに、総コレステロールが記載されていない場合は、悪玉コレステロールに30を足して計算してみてください。

non-HDLコレステロールの目安になります。

コレステロールが正常値でも危険!non-HDLコレステロールも計算してみよう

健康診断での血液検査の結果のコレステロールは正常だから問題ないかっていうとそうでもないんです。

健康診断で問題がなかったとしても、non-HDLコレステロールに問題がある可能性があります。

テレビ番組の実験では、健康診断で問題がなかった人の7人に1人がnon-HDLコレステロールに問題があったんです。

non-HDLコレステロールはLDLコレステロールよりも動脈硬化が原因になる病気の発症予測に優れているとも言われているので、健康診断の結果から一度計算してみてくださいね。

コレステロール対策には食事と運動がやっぱり大事

  • 食べ過ぎはnon-HDLコレステロールを増やす原因になるので適度な量の食事にする
  • 悪玉コレステロールの数値が高い人は肉を食べすぎないようにする
  • 大豆類や野菜などに含まれる食物繊維はコレステロールの吸収を抑えてくれるので、しっかりと食べるようにする
  • 息が軽くはず無程度の有酸素運動を30分週3回程度する

青魚に含まれるEPAはnon-HDLコレステロールを下げることがわかってきています。青魚を食事の中に取り入れるようにしましょう!

青魚が苦手な人はサプリメントで摂るのもおすすめです。

>>DHAとEPAのサプリはこれで決まり。

動脈硬化を予防するために健康診断の結果からnon-HDLコレステロールを計算してみてくださいね。

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