8月4日放送の今でしょ講座にて、痛風を予防するために名医が実践している方法が特集されていました。暑い夏に痛風がなぜ多くなるのか、痛風を予防するためにはどうしたらいいのかまとめてみました。

教えてくれるのは認定痛風医の虎の門病院・桑原政成先生です。

痛風の原因は何?

痛風の原因は尿酸値の高さが原因と言われています。痛風になると特に手や足先が炎症を起こし激痛がはしる病気です。風が吹くだけも痛いから痛風なんですよね。それだけ痛いということです。

そして続いて気になるのは尿酸って何?ということですよね

尿酸とはプリン体が代謝された最終的な形エネルギーの燃えカスなのです。プリン体が代謝することによって体内の尿酸値が上がるのです。

そして体の中の尿酸の濃度があがりすぎると痛風になるおそれがでてくるのです。

なぜ痛風が夏に多い?

プリン体が代謝されたものが尿酸なわけですが、この尿酸は血液中に溶け出して、最終的には腎臓で濾過されて排泄されます。(汗や便からも排泄されます)

夏に多くの汗を書くことで体内の水分は減少していきます。そうすると、血液が濃くなり血中の尿酸濃度が上がってしまいます。

その結果、尿酸の濃度が上がり過ぎると、結晶となって身体に、特に手や足に結晶が溜まりやすいのです。

尿酸の結晶が溜まると…

身体に溜まった尿酸の結晶がはがれ落ちます。そうすると炎症がおき、激しい痛みを伴うのです。それが痛風の痛みなのです。

さらに、貯まった結晶がはがれると、白血球が尿酸の結晶を攻撃するのですが、炎症白血球が尿酸の結晶を潰してしまうことができず、やられてしまいます。

そしてそのやられた白血球が炎症物質を出し続けるのです。痛みがどんどん酷くなってしまうのです。

尿酸を身体に貯めないことが大切なのですね。

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プリン体は何に多く含まれる。

体内の水分が少ない状態ではプリン体が多いと溶けきられない事がわかりました。

プリン体を食事で摂り過ぎると尿酸値が上がるのです。

食べ物に含まれているプリン体の量を知ることが大切です、何に多く含まれているのかその一例があがっていたので紹介しておきます。

  • 煮干し:746㎎
  • かつお節:493㎎
  • 鶏レバー:312㎎
  • イワシ:210㎎
  • クルマエビ:195㎎
  • ヤリイカ:161㎎
  • サンマ:155㎎
  • いくら:4㎎

痛風の原因になるもの見ると意外と高いものではないですよね…。痛風贅沢病ではない事がわかりますね。

脱水症状を把握する方法

尿酸値が上がらないようにするためには脱水状態にならないことが大切です。そこで脱水状態を知ることが大切です。

舌の状態で脱水がわかる簡単脱水状態チェック

それは、「舌の真ん中に筋があると体内の水分が不足している可能性がある」というものです。

ミネソタ大学の研究によると、100人の脱水状態の人のうち85%の人の舌に筋が入っていたというものがあるのです。

鏡を見た時に舌の状態をチェックしてみましょう。

名医がすすめる痛風の予防法

ラーメンのスープは飲み切らない

ラーメンのスープには煮干しやかつお節などのプリン体が非常に多く溶け出しています。ラーメンのスープを飲み切るとプリン体が体内に取り込まれることになるのです。

プリン体は水に溶けやすいという性質があります。

プリン体が多い魚介類は下茹でしてから調理することでプリン体をカットすることが出来るので痛風が気になる方はこのような方法を試してみてください。

尿をアルカリ性にする

尿酸が酸性化すると尿酸が溶けづらくなるので尿をアルカリ化することは非常に大切なことの一つ。尿がアルカリ性になることで尿酸が尿にとけ体内から排泄されます。

アルカリ性の食品を食べることが良いものは

  • 海藻
  • 大豆
  • 根菜類
  • お酢

です。ひじきの煮物・もずく酢などの料理が良いそうですよ。

自分の尿がアルカリ性か酸性か知るためにはph試験紙を買ってきて使うと酸性かアルカリ性かわかります。

1日1杯の低脂肪牛乳を飲む

近年の研究で低脂肪牛乳の成分が痛風を抑制するという研究報告があったそうです。

47000人を12年間調査した結果、毎日低脂肪牛乳を飲んでいた人は43%痛風のリスクを減らしたそうです。

痛風が発症しなかった理由として考えられているのは、乳タンパク(カゼインなど)が尿酸の排出を促すと考えられているからです。

 

痛風予備軍は1000万人とも言われています。この暑い夏熱中症など気を付けないことはたくさんありますが、痛風もその一つです。

痛風になるとかなりの激痛と戦わなければならなくなります。対策をしっかりとしましょう。

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