10月15日放送のバイキングのひるたつはお風呂の達人!
日本で数すくない入浴医学研究の第一人者温泉療法専門医・早坂信哉先生が身体に良い入浴法をおしえてくれました。
入浴習慣は日本独自の素晴らしい健康習慣なのですが、入浴方法を知らない人が意外に多いのです。そこで正しい入浴法を紹介します。
お風呂の正しい入り方
寒い日こそぬるめの風呂の入る
寒い時期は熱いお風呂に入りたいですよね…。冷え冷えの身体が温まっていくのがたまらなく気持ちいんですよね。
リラックス効果があるのは41℃までです。42℃を超えると身体が興奮状態になります。交感神経が優位に働く状態になって血圧の上昇と血液の粘度があがりいいことはあまりありません。
早坂先生がすすめる入浴方法は40℃のぬるま湯に10分~15分入ることです。
風邪でも入浴するべき
医師の了承があればにはなりますが風邪を退いた時にお風呂に入って風邪が悪化するというデータはありません。
体温を上げることで免疫力をあげる効果もあるので、38℃以上の高熱がある時や医師から止められなければ差し支えはありません。
食事直後の入浴はダメ
夕食後にお風呂に入ることはよくありますよね。これは消化不良に繋がることがあるのでよくありません。
食後は消化を促進するために血液が胃や腸に集まります。そのタイミングでお風呂に入ると血液が体の表面に集まってしまいます。
本来胃腸に集まるべき血液が体の表面に分散されるので胃腸の働きが悪くなって消化不良を起こす可能性が考えられるのです。
食後に消化が進む、食後30分~1時間後にお風呂に入るのがおすすめです。
半身浴より全身浴
全身浴より半身浴の方が良いと思っている人は多いですよね。健康な人にとっては半身浴よりも全身浴がおすすめです。
全身浴のほうが温熱効果が高いので、新陳代謝が良くなり、痛みの改善にもつながりやすいのです。全身浴のほうが浮力が強くなり、筋肉の緊張がほぐれてリラックス効果が期待できるのです。
肌に悪い1番風呂は避ける
日本の水道水は成分が薄いため、成分濃度の薄い液体は成分濃度の濃い液体に混ざり薄める作用があります。人の体内は色々な成分が含まれているので、水道水より濃いということになります。
水道水が浸透圧によって体内に侵入してくるので、肌には刺激が強いのです。
ですから、お肌を守るためには2番目以降に入るか、入浴剤を入れたほうが肌に優しくなります。
2日目のお風呂は雑菌が繁殖するのでやめてくださいね。
体の悩み別おすすめ入浴法
冷え性
入浴途中で手足を冷やすと冷え性の効果的です。
- 40℃で3分入浴
- 手足に30℃のシャワーを10秒かける
- 1・2を5回繰り返す
冷水で交感神経を刺激することで自律神経が整います。お風呂の温度差は40℃から30℃で十分な刺激になります。冷やし過ぎると心臓に負担がかかりますので、冷水でなくて十分です。
足のむくみ
足のむくみには40℃の長風呂が効果的です。
20~30分間40℃で全身浴をします。これにより足に水圧がかかり血液が心臓に戻るのを促せます。
さらに効果をあげるには膝の曲げ伸ばしと足首の曲げ伸ばしをするとむくみの解消がアップします。
お風呂の温度は体温に近い37℃まででそれ以下だと体に負担がかかるのでダメです。
加齢臭
朝、41℃のシャワーを1分浴びる
加齢臭の原因は主に胸・背中の皮脂です。こういったものを41℃のシャワーを1分間浴びると皮脂量が低下し夕方までその効果は持続します。浴びる時間は1分でも5分でも効果の差はありませんので1分で十分効果があります。
ダイエット
ダイエットに効果的な入浴方法は運動前に入浴することです。
お風呂で汗をかくだけではカロリーの消費は少ないので、お風呂に入ることで体温をあげて代謝をあげ、その状態で運動するとエネルギー消費が上がりやすくなります。
更年期障害
更年期障害には同じ時間に入浴することです。毎日同じ時間に入浴することで自律神経の働きを正常に戻すのです。
入浴方法は40℃のお湯で5分(休)5分(休)10分の20分間入浴します。
早坂先生のおすすめの入浴方法はいかがでしたか。意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。全身浴は健康な人におすすめな方法なので、高齢者や心臓・肺の弱い方は体への負担が強いので半身浴の方が良いです。
早坂先生おすすめの秋バテを解消を整えるには温泉!おすすめの日帰り温泉。で紹介した温泉もありますので、正しい入浴方法で温泉につかった肌を癒やして揚げることもいいですね!
“正しいお風呂の入り方。半身浴よりも全身浴が効果的!!” への4件のフィードバック