風邪やインフルエンザを予防するためには、手洗いやうがいなどをしましょうということをよく聞きます。
でも、頻繁に手洗いやうがいをするのは現実的ではなく難しいですよね。
風邪予防に役立つのは手洗いやうがいももちろんなんですが、予防の一つの方法としてアロマを使うということがあります。
アロマには抗ウイルス作用や免疫強化作用など鎮咳作用などのある精油(エッセンシャルオイル)があり、アロマを上手に使えば風邪予防に役立ちます。
そこで、アロマで風邪予防をするためにはどんな精油を使えばいいのか、どんな方法でアロマを使うと風邪予防にいいのか書いていきます。
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風邪に役立つアロマオイルはどのようなものを使えばいい?
アロマテラピーで使うオイルのことを、精油といいます。精油は植物の芳香成分が凝縮されたもので、天然の有機化合物の集合体です。
本物の精油を使うことでアロマでの風邪予防に本当に役立ってくれます。
百均なんかではアロマオイルという形で売られていますが、アロマオイルは精油ではないので、風邪の予防作用は期待できません。
アロマ専門ショップなどで売っている、本物の精油を使う様にしてください!
百均のアロマではあまり作用が期待できない理由は『百均でアロマオイルは大丈夫?コレはやっぱり使えない』に書いていますので読んでみてください。
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風邪予防に役立ってくれる精油はどれがいい?
風邪予防に役立つ精油は色々とありますが、アロマテラピー学の学会誌の中でも取り上げられた、3つの精油を紹介します。
ティーツリー
- 学名:Melaleuca alternifolia
- 科名:フトモモ科
- 抽出部位:葉
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地:オーストラリア 他
ティーツリーはオーストラリアの先住民であるアボジリニの伝統的な治療薬として使われていました。
ティーツリーに含まれるテルピネンー4-オールという成分には抗菌や抗ウイルス作用があります。また、免疫向上作用もあり、風邪予防にはピッタリの精油です。
ティーツリーは風邪予防にはすごく良い精油なのですが、香りの方は独特の香りがして、僕の周辺では嫌いという方が多かったです。
中にはタイヤが焦げた香りと表現される方もいて好き嫌いがわかれます。
ティーツリーだけで使うと苦手でも他の精油とブレンドするとティーツリーの香りはあまり気にならなくなります。
ラベンサラ(ラヴィンツァラ)
- 学名: Ravensara aromatica/Cinnamomum camphora
- 科名: クスノキ科
- 抽出部分位: 葉
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地:マダガスカル 他
ラベンサラには1.8シネオールという成分が多く含まれてスーッとした鼻に通る清涼感のある香りです。
1.8シネオールには、気管支に対しての抗炎症作用や鎮咳作用があり、また、去痰作用(痰の排出を促す)や免疫向上作用もあるので、風邪予防にピッタリの精油です。
また、α-テルピネオールという成分が7%ほど含まれていて入眠作用もあります。寝る前に芳香浴などで使うことがおすすめです。
ユーカリ・ラディアータ
- 学名:Eucalyptus radiata
- 科名:フトモモ科
- 抽出部位:葉
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地 オーストラリア、中国 他
ユーカリ・ラディアータもラベンサラと同じく1.8シネオールが多く含まれているので、スーッとした鼻に抜ける香りです。葉っぱの緑の感覚を得られる香りです。
ユーカリ・ラディアータには抗カタル作用・去痰作用・鎮咳作用などがあり、風邪予防には最適な精油です。喉の調子がいまいちな時に使うといいですね。
ユーカリ・グロブルスよりも1.8シネオールが含まれる量が少なく、子どもや高齢者などに利用する場合には、ユーカリ・ラディアータのほうがおすすめです。
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風邪を予防するための精油の使い方
上で紹介した精油を使って風邪予防をするわけですが、具体的にどのように精油を使うのかを紹介していきます。
アロマスプレーを作ってマスクなどにふりかける
簡単に作ることができて、気軽に使うことができるのがアロマスプレーです。
スプレーを作るためのPET容器などはアロマ専門ショップでも販売されてますし、百均などでも購入することができます。
精油は直射日光に当たるのを避けた方がいいので、遮光タイプになっているものがおすすめですが、透明なものでも光に当たらないように気をつけておけばOKです。
50ml容器にアロマスプレーを作成する場合。精油の濃度1%で作成する
- 無水エタノール:5ml
- 精製水:45ml
- ティーツリー:5滴
- ユーカリ・ラディアータ:5滴
① 容器の中に無水エタノールを入れ、精油を加えて混ぜ合わせます。
② 精製水を加えてさらによく混ぜ合わせます。
※精油のブレンドの割合はお好みで変えてもらっても大丈夫ですし、ラベンダーなどの精油を混ぜて香りを変えても問題はありません。
※50mlでスプレーを作成する場合は精油の量は10滴以内に収まるようにしてください。
冬場に使用する際はマスクなどにスプレーをして使うのもいいですし、自分の周りにちょこちょことスプレーするのもOKです。
どこでも気軽に使えるのがアロマスプレーのいいところです。
ディフューザーなどを使い芳香浴をする
ディフューザーは水をミスト状にして部屋に精油の芳香成分を拡散してくれるものです。湿度が下がる冬には使いやすいです。
使い方はディフューザーに水を入れて精油を垂らすだけなので、簡単に使うことができます。
寝る前に使うときには、ユーカリ・ラディアータ・ティーツリーだけでなく、ラベンサラを使うと入眠作用もあるので、おすすめです。
ディフューザーに入れるアロマの量は水100mlあたり、2,3滴で大丈夫です。
水の量を調整して、精油の量を調節して、ユーカリ・ラディアータ、ティーツリー、ラベンサラなど、自分好みの香りになるようにブレンドするといいですよ。
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