ノロウィルスで一家全滅にならないために知っておくべき予防法と対策

寒くなってくると、嫌な嫌なノロウイルスが流行る季節になります。

ノロウィルスに感染すると、下痢や嘔吐、発熱などの症状が表れ最悪の場合嘔吐物が喉のつまってなくなってしまうこともあります。

特に抵抗力の弱い高齢者や子供は注意が必要です。

そして、めちゃくちゃ面倒なのが、家族1人がノロウィルスに感染してしまうと、家族みんなが感染して、一家全滅なんてことにも…。

だから、ノロウイルスを家に持って帰らない事がすごく大事です。

以前、テレビ番組で、日本の感染症研究の最高峰、国立感染症研究所でノロウィルス部門のトップを務める片山和彦先生が教えてくれていたノロウイルスの予防法をまとめます。

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ノロウィルスの感染の原因は

ノロウィルスは口や鼻からお腹の中に入り感染してしまいます。そして、その原因は主に3つあります

色々な物に触れることによって感染、特に手を直接触れるものが危険

ノロウィルスに感染した人の手からドアノブ・手すり・つり革などに移ります。

ノロウイルスが移ったドアノブ・手すり・つり革などを触ったの人の手にノロウィルスは移動し、その手で食事をしたり、口や鼻を触ることによってノロウイルス感染してしまうのです。

家の中でどれぐらい感染源が広がるのか蛍光塗料を使った実験を行なっていた結果をみると、感染する可能性がすごく高いことがわかります。

感染役だった人は、ソファー・テレビのリモコン・ドアノブ・階段の手すり・ゲームのコントローラー・冷蔵庫・コップなどいたるところに触れ、蛍光塗料がついていました。

そして、その蛍光塗料が他の家族2人の手に移り、子供部屋の手すりや絵本にまで写り、子供の口の周りにも蛍光塗料がついていたのです。

これがノロウィルスだったら完全に感染している状態です。

食事をする時は必ず手洗いをすることが重要

トイレの後や、何かを食べたり飲んだりする前にこまめに(液体)石鹸で手を洗う事が大切

石鹸でノロウィルスが死ぬことはありませんが、水でよく洗い流し手からウイルスを除去することが大切です。

石鹸の泡が流れ落ちるくらい洗うことがひとつの目安になります。

そして手は普通に洗えば大丈夫です。

入念に手を洗い過ぎると、手は荒れてきます。

荒れた手は表面が凸凹になってしまいウイルスが入り込みやすくなってしまい、逆にノロウイルスを洗い流しにくくなってしまうので注意が必要です。

ノロウイルスの感染はトイレが危険な場所、トイレに行く時に気をつけておくべきことは

ノロウィルスが流行る季節これからのトイレはかなり危険な場所です

不特定多数の人が利用するトイレは、ノロウイルスに感染した人がトイレを使っていたり、場合によっては嘔吐ことも考えられます。

そんな人が手を石鹸でしっかり洗わなかったら、トイレの入口のドアノブがウイルスで汚染されてしまいます。

用を足した後しっかりと手を洗っても、トイレのドアノブを触るとノロウイルスが手に付いてしまう可能性があります。

ドアを開けるときは体を使って押したり、ポケットティッシュを使ってドアを押すようにして、直接ドアノブを触れないようすることが大切です。

また、手を洗っていたとしても、蛇口に触れることも危険ですよね。

ペーパータオルを使って水栓に触れる、もしくは自動の水栓を使うことが必要ですね。

トイレは特に自分が触れる場所にノロウィルスがついているかもしれないと意識することが大切です。

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吸い込みによる感染もトイレが危険

ノロウイルスの感染は、手に触れて感染する接触感染だけではなく、ノロウイルスを吸い込むことによって感染することもあります。

こんな吸い込み感染が最もしやすい危険な場所はトイレなのです。

トイレの水を流すときに水滴が舞います。

その水滴の中には何万個ものウイルスがいる可能性があるのです。

目に見えない水滴は流してから90分は漂い続けると言われていて、ノロウィルスに感染した人が用を足すと、ノロウィルスの入った水滴がトイレを舞い続けることになってしまいます。

なので、ノロウィルスに感染した人が用を足したトイレはウイルスをふくんだ水滴が撒き散らされていることが多く、吸い込みによる感染を起こしやすい場所なのです。

なので、この時期にはインフルエンザ予防はもちろん、吸い込みによる感染を少しでも防ぐために、マスクをつけることが必要にです。

そして、トイレの水を流すときは蓋をしてから流すことが大切になります。

食品からの感染

ノロウィルスに汚染されたカキなどの二枚貝から感染するのはよく知られてますが、それだけが危険ではありません。

ノロウィルスに感染した人が調理した食材にウイルスがうつり、それを食べた人が感染するケースです。

食品からの感染を防ぐには手洗いが基本です。家庭でも食品に触れる際には必ず手を洗うことが大切です。

また、まな板などにノロウイルスがいた場合、2週間もその場所で生き延びるということもいわれています。

使った後のまな板をしっかりと、ハイターなどにつけておくことが重要です。

ノロウイルスの症状が出てない人でも感染しているかも

ノロウイルスに感染しても症状がでない人もいてます。

ある実験で、ノロウイルスを12人の被験者に与えその結果をみると、6人がノロウイルスの症状がでたんですが、残りの6人は下痢・嘔吐などの症状がでなかったんです。

ノロウイルスに感染していても症状が出ていない人は、トイレに行くたびに、ノロウイルスを排出してることになります。

このような人が、トイレに入った後は、ノロウイルスに感染する危険性がかなり高くなります。

なので、症状がないから、ノロウイルスに感染していないとは言いきれないこともあるんです。

ノロウイルスを予防するためには素手で色々な物を触らない、手洗いを徹底する

外出した時は、なるべく公共のトイレを使わないようにします。

そして、外出先でトイレを使ったとしても、しっかりとマスクをして、用を足した後は、石鹸でしっかりと手洗いをして、蛇口やドアノブに触れない様にすることが超大事です!

また、家庭では、ノロウイルスを予防するための掃除は、ホコリが溜まっているところを掃除するのではなく、手すりや電気のスイッチなど、人が良く手を触れるところを徹底的に掃除するようにしましょう。

外では、素手でなるべくドアノブなど、多くの人が触れているものは触らないようにしましょう。

触った後は小まめに手洗いをすることが大事です。

ノロウイルスに感染してしまった…嘔吐物を正しく処理する方法

感染した人の嘔吐物の処理が不十分な場合、乾燥した後にウイルスがホコリとともに舞い上がり、それを吸い込んで感染する可能性があります。

なので、嘔吐物を適切に処理することが感染を防ぐために大事です。

用意するものは

  • 新聞紙
  • ポリ袋
  • 使い捨て手袋
  • マスク
  • ノロウィルスの消毒液

ノロウイルス消毒液の作り方

500mlのペットボトルの中に塩素系漂白剤をキャップ2杯分入れます。そこに水を入れれば、ノロウィルスを撃退する消毒液が完成します。

ノロウイルスの嘔吐物の処理の方法

① 直接触らないようにするため、使い捨ての手袋をはめて、マスクをしっかりと装着します。

② ペーパータオルで嘔吐物を集めるように拭き取り、ポリ袋に捨てます。

この時に嘔吐物がなくなったからといって床をさらに拭き掃除するのはダメです。しっかりと消毒してからでないとノロウィルスを空気中に撒き散らすことになるからです。

③ ペーパータオルで拭きとった後は新聞紙を汚染した場所に敷きます。

④ 新聞紙に作った消毒液を染み込ませ、15分以上置きます

⑤ これでもう一度拭き取ったら終了です。

⑥ 手袋をポリ袋の中に入れ、石鹸で手をよく洗えば終了です。

ノロウィルスに感染した時に必要な対策

ノロウイルスでは、抗ウイルス剤がないために、体内からノロウイルスを出してしまうことが大切です。そのため、下痢や嘔吐を止めることは基本的にはしないほうがいいといういことです。

しかし、下痢や嘔吐が続くと、脱水症状を引き起こしてしまいます。脱水症状がとても危険ということになります。

そこで、大切なのが『経口補水液を飲むこと』です。

夏場の熱中症対策でも言われてますが、経口補水液は体への吸収が早いから脱水を防ぐことが出来るんです。

経口補水液の作り方

経口補水液は、お店で買うこともできますが、看病しながらお店に買いに行くことができない!というときや、近くの店が開いていないという時には、自宅でも簡単に作ることができます。

水1ℓに塩3グラム、砂糖40グラムを混ぜるだけです。

これだけで、自家製の経口補水液を作ることができます。ただし、ナトリウム制限を医師から受けている人は必ずかかりつけ医に相談してから飲むようにしてください。

まとめ

今がまさに流行のノロウィルスについてまとめました。ノロウィルスに感染したにためには、つねにウイルスがいるかもしれないと疑うことです。

人の手が触れる場所は特に危険。食事をする前には必ず手洗いをしましょう。

また、外出先のトイレが一番危険になります。マスクと手洗い、そして、ドアノブや蛇口には直接手を触れないようにしましょう。

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