3月15日放送の林修の今でしょ講座からの甘酒の話題です。
甘酒が血圧上昇を抑制するのに効果が期待できるというのです。
このことについて教えてくれていたのは、東京女子医科大学 市原淳弘先生です。
市原先生は甘酒について、甘酒は飲む点滴栄養分が吸収されやすい意味では素晴らしい栄養食品だと話をされます。
その一方で、甘酒に含まれる栄養素は非常に繊細なために飲み方には気をつけなければならないとも。
そんな甘酒について血圧の上昇を抑制する効果について教えてくれます。
血圧上昇を押させるのは甘酒に含まれるペプチド
血圧上昇を抑制するのに期待できるのは、米麹から作った甘酒。
甘酒には酒粕から作るものと米麹から作るものの2つがありましたね!
詳しくは飲む点滴、甘酒を飲むと良質な睡眠がとれる?その理由と方法は?を見てください。
米麹から作った甘酒にはペプチドと呼ばれる、血圧の上昇を抑える効果が期待できる成分が含まれています。
血圧はなぜ上がる?
血圧があがる1つの原因として次のようなことがあります。
血液の中には悪さをしないホルモンである、アンジオテンシンⅠがたくさん入っています。
この状態だと問題はないのですが、ストレスだとか肥満だとか、食塩の摂り過ぎだとかでACE酵素が元気になって
アンジオテンシンⅠを悪い働きをするアンジオテンシンⅡに変えてしまいます。
アンジオテンシンⅡは血管を収縮させて、本来尿から排出されるはずの塩分を血液中にためるようにします。
結果、血圧があがってしまいます。これが血圧があがる原因のひとつです。
甘酒にふくまれるペプチドはなぜよい。
ペプチドはACEがアンジオテンシンⅠをアンジオテンシンⅡに変えるのを防ぎます。
なので、血圧の上昇にブレーキをかけるのです。
甘酒の血圧上昇を抑制する効果を高める方法
米麹から作る甘酒は血圧の上昇を抑制する効果が期待できることはわかったと思いますが、その効果をさらに高める方法があります。それは、
ショウガと一緒に甘酒を飲むことです。
ショウガにはジンゲロンなどの辛味成分が入っています。
このような成分が抹消の血管を開いてくれて血流を良くして血圧を下げる効果も期待できるのです。
ショウガの皮にも利尿作用があり、尿で塩分を排出する成分が含まれています。
このことによる血圧の上昇を抑える効果が期待できるわけです。
なので、ショウガを使うときはショウガだけでなく皮も一緒にすりおろしたものを、甘酒に加えることで、血圧をさらに上げにくくする効果が期待できるのです。
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甘酒を効果的に飲む方法
ただただ甘酒を飲んでいてもその効果は十分に発揮できません。
次のことに気をつけて飲むようにしましょう。
甘酒は常温下冷やして飲む
米麹の甘酒の成分は高い温度に弱いです。
そのため、常温もしくは冷やして飲むことがポイントです。
これによって、甘酒に含まれる有効な成分を十分にとることができます。
甘酒にはペプチドの他にも消化酵素が含まれています。
消化酵素は身体が吸収しやすいように分解してくれる働きを持っているのですが、加熱しすぎてしまうと、消化酵素の働きがおちてしまいます。
番組内の実験をみると、電子レンジで85℃以上に温めた甘酒と常温の甘酒をデンプンが入ったシャーレに投入し、そこに消化酵素の働きを調べる試薬をいれた結果、常温の甘酒の方が圧倒的に消化酵素が働いていました。
甘酒はいつどのくらい飲む
血圧を下げるためには米麹から作った甘酒を飲むわけですが、血圧をあげるホルモンは日中よく働くので、朝に飲むのがよいそうです。
そして、甘酒は薬ではないので、急に血圧が下がるということはありません。
個人差はありますが3ヶ月~半年ぐらい続けて飲むことで効果が期待できます。
飲む量は1日200ml程度にしましょう。
そして、高血圧の原因はこれだけではないので、必ず効くとはいえません。
医師の相談するようにしてくださいね。
甘酒は期待する効果によって飲む種類や飲み方が違います。
それぞれにあった飲み方をするようにしましょう。そして飲み過ぎには注意してください。
医師の治療を受けている人は、医師に相談するようにもしてくださいね。
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