「腰がいたいな~」って思って病院で診察を受けても、原因がはっきりせずに、とりあえず湿布とか薬とか処方されることが多いと思います。
でも、湿布とか薬だと一時的には楽になるんだけど、結局また痛くなるんですよね。
腰痛は原因が腰だけってことはなくて、体の色々な場所の影響を受けていたり、精神的なことが原因になることだってあるんです。
たくさんの腰痛の原因の中からこの記事では、股関節の固さが腰痛につながるとういうことについて書いています。
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股関節が腰痛の原因になる。股関節腰痛の特徴は股関節の固さにあり
股関節が原因で腰痛になるのは、体を動かした時に股関節が固く、股関節の動きが悪いことで起こります。
例えば、股関節が固くて、股関節のの動きが悪くなっていることが原因で腰痛になっている人はこんなことができなかったりしにくかったりするんです。
- あぐらをかけない
- 立って靴下がはけない
- 階段がつらい
- 立ち上がりにくい
これらの動作は、股関節が柔らかく、股関節がしっかりと動いていないとできないことなんです。
階段を上るときや、床に置いてある物を取るときなど、股関節が固いと、股関節を曲げることができず、腰を動かさないと上手に動作ができません。
股関節が固い人は、知らず知らずのうちに、股関節を曲げるかわりに、腰を曲げて靴下をはいたり、階段を上ったりして、腰にかなりの負担をかけてしまっています。
股関節は上体からの体重と床からの力(反力)を支える負担の大きい関節
股関節は、体幹とか顔面・ウデなどからかかってくる体重と、床から跳ね返ってくる力を支えるすごく負担のかかる関節です。
また、股関節の形は丸い形になっていて、色々な方向への運動が可能な関節です。
股関節は体重を支えることと、色々な動きをしないといけないので、大きな筋肉に小さい筋肉、たくさんの筋肉が股関節周囲にはついています。
メジャーな筋肉だと、大殿筋・腸腰筋などがありますね!
歩いているときの腰への負荷を分析すると、股関節腰痛の人は普通の人の2倍の負荷が腰にかかっている
関節の角度や床の反発力がどれぐらいかというのを解析装置を使って、解析してみる実験をすると股関節が柔らかく動きやすいことがすごく大事だと言うことがわかりました。
股関節が動いている人は、歩いている時に腰にかかる負荷が体重の84%だったのに対して、股関節の動きが悪い人の歩いている時に腰にかかる負荷は体重の169%にもなっていたんです。
股関節の動きが悪いと、歩いているだけでも、腰により負荷がかかり腰痛を引き起こしてしまうことがわかります。
股関節は柔らかいって言われるけど、それなら腰痛にならない?
ストレッチをすると、股関節は柔らかいって言われていたら、股関節腰痛は大丈夫かとういうと、そはいえないんです。
物を持ち上げる、靴下をはく、階段を上るなど、色々な動きの中で股関節が柔軟に動いていないと意味がありません。
腰痛にならないための柔らかい股関節というのは、運動の中で股関節がしっかりと動いていることなんです。
あなたの股関節は大丈夫?動きの中で股関節の柔軟性をチェックする方法
簡単な動きの中で、股関節の動きをチェックする方法を京都大学大学院医学研究科・助教の建内宏茂先生が教えてくれていました。
建内先生は理学療法士で、リハビリテーションの世界では有名な先生です。
ただ、一人ではちゃんとできているかチェックするのが難しいので、誰かに見てもらうか動画に撮るかしてチェックすることをおすすめします
① 四つ這いになります。
② 四つ這いの姿勢からお尻を後ろにひきます。
たったこれだけです。
お尻を後ろにひいたときに、背中が丸く猫背になっていたら、股関節の動きが悪くなっている可能性があります。
詳しいやり方はページ下の動画の中で紹介しています。
なぜ、お尻を後ろに引いたときに背中が丸くなったら股関節の動きが悪い?
四つ這いでお尻を後ろに引く時に、股関節がちゃんと動いていると、背中が丸くなる必要はありません。
でも、股関節がかたくて、動きが悪いと、腰を曲げないと、お尻を後ろにひくことができないんです。だから、四つ這いでお尻をひくと、股関節の動きがいいのか悪いのかチェックすることができるんです。
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股関節腰痛から解放される!股関節の動きを出すためのパカパカ体操と腰フリフリ体操に四股スクワット
股関節腰痛から解放される一つの方法が股関節の動きをよくすることです。
股関節には大腿直筋とか大殿筋、腸腰筋など、大きくてより力を発揮する筋肉が多くついています。
さらに、股関節の奥の方には、梨状筋・大腿方形筋・内閉鎖筋などのインナーマッスルが存在します。
股関節のインナーマッスルは、股関節の安定化とスムーズな動きに不可欠なんですが、股関節の動きが悪い人は、大きな筋肉の力に頼ってしまい、インナーマッスルの動きが悪く硬くなっている人が多いんです。
だから、インナーマッスルの動きを出してあげることで、股関節の柔軟性のアップが期待できるんです。
股関節のインナーマッスルに働いてもらう!パカパカ体操
インナーマッスルの動きを出すだけなら、そんなにしんどい運動をしなくても大丈夫です!超簡単。
① イスに楽に腰掛けます。この時に、猫背にならないように注意します。
② 肩幅程度に足を開きます。
③ 膝を内・外に開いて閉じてを繰り返すだけ。
この体操は超簡単で、しんどくないので、テレビを見ながら楽々できちゃいます。
この体操のポイントは
- 股を無理に広げようとしなくても大丈夫。楽にできる範囲でやる
- 股を広げるスピードは自分が楽に感じる程度
インナーマッスルを動かすだけなので、無理に動かす必要はないということです。
股関節のインナーマッスルを動かす腰フリフリ体操
① 肩幅程度に足を開きます
② ゆっくりと左右に腰を動かします
この体操のポイントは
- 顔をなるべく動かさないようにすること
- 左右に動かす時に、腰が回らないようにすること
- 無理に動かさないようにします。くの字になるまで腰を曲げる必要はありません。
股関節の動きを出して股関節腰痛を防ぐ!四股スクワット
四股スクワットは股関節に負荷のかかる運動になるので、無理をしてする必要はありません。痛みがなければやってみましょう。
① 両足を肩幅よりも広めに広げてたちます。
② つま先は斜め前の方向を向けます。手は腰に当てておくとOKです。
③ 背筋を伸ばし前傾姿勢を保ちながら、お尻を突きだすように、ゆっくりと腰を落とします。
それぞれの体操を1日10回2セットずつやることがおすすめです。ただ、パカパカ体操はそれほど負荷が強くないので、回数を増やしても大丈夫です。
それぞれ無理のない範囲で行うようにしてくださいね!
動画でも四つ這いで股関節がちゃんと動いているか確認する方法と、パカパカ体操をやってみたのでご覧ください!
股関節腰痛がある人で股関節の動きが悪かった人の股関節の動きが改善すると、腰痛が軽減したという論文もあります。
2009年にワシントン大学の研究で発表された論文によると、猫背タイプ(股関節の動きが悪い人)の腰痛患者51人に対して、股関節がスムーズに動かすように動きを改善したところ、83%の人の痛みが軽減したんです。
股関節の動きが悪いなって思い、腰痛がある人はためしてみてください。
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