5月3日放送の林修の今でしょ講座で放送されていたのは疲れを抜くための方法でした。
5月に入り、職場や学校では新人が入ったり、クラス替えが合ったり、仕事の内容が変わったりして何かとストレスがたまり疲れやすい時期ですよね。
家に帰っても体が重たい…。でも、「特別仕事がきついわけではないのに…」「特別勉強がしんどいわけではないのに…」と特別体を動かしているわけではないのに疲れが溜まっていたり、疲れが抜けにくかったりしますね。
なぜ、疲れが抜けにくいのか…?それは脳に原因があったからなのです。疲れの原因と対策について大阪市立大学の梶本修身先生が教えてくれていました。
体の疲れの正体は脳の疲れ
疲れる…と思った時は体が疲れてるな・・・って感じることが多いですよね。でも疲れているのは脳なんですね。脳の中で体の疲れを感じているだけではなく、体が疲れていると脳は思い込まされています。
脳がウソを付いているのです。風を引いた時も体がだるく感じますよね。これも脳が体がだるいと感じさせて、体を動かしたくないと思わせて、体を休ませる防御反応なのです。
脳は、体が疲れていると錯覚させることで、強制的に体を休ませようとしているのです。これは体を守るために行っているわけで、疲れてる!と錯覚することで、無理に体を使わなくていいようにしてくれています。
脳の疲れとは
脳の疲れの原因は自律神経にあります。自律神経の調子が悪くなることで、脳が疲れを感じるのです。
自律神経は、本人の意思に関わらず、命を守るために、心臓を動かしたり、内臓を動かしたり、血管を緩めたり、縮めたりして、命を守る活動をしている神経です。なので、自律神経が乱れると、体の調子が悪くなるわけです。
どんなことで自律神経が疲れる?
今の世の中では、自律神経が疲れることはたくさんありますよね。
パソコンやスマホを長時間使用する
パソコンやスマホから得られる文字情報はかなりの量になります。この文字情報を整理したり、覚えたりしているので、頭はフル回転をしています。なので長時間使用すると自律神経が疲れます。
ながら食べをする
テレビやビデオを見ながらながら食べをずっとしていると、消化・吸収が休まることなく行われています。それを司令している自律神経が疲れてしまいます。
冷暖房による急激な温度差
冷暖房による建物の寒暖差があると、体の熱を逃がす、体の熱を逃がさないようにするということが急激に行われることになります。
汗をかいたりしてそれを調整しますが、調整をするのが自律神経でしたよね。寒暖差がある場所の出入りを繰り返すと、自律神経は常に体の状態を調整するために働きっぱなになるので、疲れてしまいます。
自律神経が疲れてしまうと、体温調整がしづらくなり、冷え性を悪化させてしまう恐れもあります。
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自律神経が弱っているかを知る方法
自律神経が弱っているか簡単に知ることがでるチェック項目を紹介します。
- 最近暑がり寒がりになってきた
- 最近眼がしょぼしょぼする
- 立っているとすぐ壁にもたれてしまう。
- 家族の見ているテレビの音量が大きいまたは小さく感じる
- 夜になるとムクミを感じる
- 最近目覚まし時計をかけても起きられないことがある
1つでも当てはまると自律神経に何らかの疲れがあることがかんがえられます。そして、3つ4つと当てはまる項目が合った人は、自律神経がかなり疲れているといえます。
自律神経が弱っていると、血圧・血糖値・血液のコントロールができにくくなります。その結果、高血圧や心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが高まってしまいます。3つ以上当てはまった人は気をつけてください。
自立神経を休める方法は
脳の疲れをとるには自律神経を休める必要があります。そこで、食事・風呂・睡眠で自律神経を休める方法を紹介します。
鶏のムネ肉で自律神経の疲れをとる
最近の研究で脳に疲れに有効な成分が明らかになりました。それは、イミダゾールジペプチドという物質です。渡り鳥がニュージーランドからアラスカまで11,000㎞の距離を飛び続けることができる理由を探った時にこの物質が発見されたのです。
このイミダゾールジペプチドは疲れを解消する抗酸化物質で、渡り鳥の羽の付け根の部分に多く含まれることがわかっています。イミダゾールジペプチドの抗酸化作用で疲れをおこさないようにしながら飛ぶことができるのです。
このイミダゾールジペプチドはにわとりにのムネ肉の部分に含まれることがわかっています。ニワトリのムネ肉からイミダゾールジペプチドを摂取しても、人間の自律神経の疲れを減らしたというデータもあり、鳥の胸肉を食べることで自律神経の疲れが減ることがわかっているのです。
2週間イミダゾールジペプチドを摂取すると約75%の人に疲労回復効果が見られたということがわかっています。
これは1回では効果がないので、2週間以上毎日鶏のムネ肉を毎日100g摂ることが必要です。鳥のムネ肉は安くて家計にも優しいので使いやすい食材ですよね。
また、イミダゾールジペプチドは熱に強いので、からあげでも蒸しどりや焼き鳥にしても問題なく、イミダゾールジペプチドを摂取することができます。
自律神経を疲れさせないためには寝る3時間前までに食事をとる
寝る3時間前までに、夕食を食べる。夕食を食べてから3時間ぐらいの間は脂っこいものを食べると消化や吸収にエネルギーを使ってしまいます。
寝る直前に食事をしてしまうと、寝ている間も消化・吸収のために自律神経は働かなけらばならず、休まる時間がありません。
自律神経が働き過ぎている状態では、良い睡眠にはなりません。できるだけ、寝る3時間前までに夕食をすませてしまい、寝るときはある程度お腹がすいた状態にしている方が消化器官もリラックスできて、自律神経も休むこともできるので、良い睡眠を得ることができます。
夜にどうしても食べたいときは脂っこいものを避けて、消化の良い物を摂るようにしましょう。
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自律神経を休めるお風呂の入り方は
熱いお風呂に入ると気持ち良いですが、体温を下げようとするために自律神経は頑張って働きます。なので42℃程度の熱いお風呂というのは自律神経にとってはつらい環境になります。
自律神経を休ませるためのお風呂の温度は39℃です。
熱いお風呂にはいると良い気分になって疲れたという気持ちになりますね。疲れがとれてよく眠れるという人も多いはずです。しかし、長い時間熱いお風呂に入ると体がつかれた状態にあるという研究結果もあるのです。
なので、疲れが取れたからよく眠れたというよりかは、疲れてしまったから眠り込んでしまったという方が正しい表現なのです。
熱いサウナでも、自律神経の疲れを回復させる事にとってはよくないことなのです。
体が暑くなると、体の熱を冷やすために汗をかこうとして、自律神経はガンガン働かないといけなくなるので、自律神経がつかれてしまいます。
自律神経の疲れをとるための睡眠方法
寝る時間の2時間前にオレンジ色にする
寝る2時間前には照明の色をオレンジ色にすることです。人は夕焼け色を見ることで体が寝る準備をはじめます。夕焼け色をみると、自律神経が体を眠らせる方向に動かせます。
明るい光のなかで過ごしていると、よい睡眠は得られにくいです。
抱枕をだいて横向きで寝る
いびきをかいている人は気道が狭くなっている可能性があります。
そうすると、自律神経が働いて酸素を取り込もうとします。さらにそんな状態だと、入ってくる酸素の量は少なくなります。そうすると心拍や血圧をあげて脳に酸素を送ろうとします。睡眠中にも関わらず運動しているような状態になるのです。
いびきをかいて寝てしまうことは疲れをとるどころか、体が疲れてしまうのです。
いびきを減らす方法とは横向きで抱枕を使って寝ることです。
仰向けに寝ると舌やどの周りの筋肉が重力で下がるため気道を狭くしてしまいます。なので、横向きに寝ることで、舌が重力の影響を受けにくくなり、気道を確保しやすくなります。
抱枕を抱えると横向き姿勢を維持しやすくなりますよ!
まとめ
体の疲れの原因は脳にあることがわかりました。脳の疲れの原因は自律神経の疲れです。
そんな自律神経の疲れを癒やすためには、鳥のムネ肉・39℃のお風呂、寝る前にオレンジの光に、横む向きで寝るということを実行してみましょう!
頭の疲れをすっきりさせると仕事や勉強の効率が上がりますよ!
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