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最後は自宅で迎えたい!なんとめでたいご臨終から学ぶこと

 2019/01/13 健康に長生き
この記事は約 6 分で読めます。 148 Views

世界一受けたい授業で『なんとめでたいご臨終』本が紹介されていて、著者の小笠原文雄先生が最後を自宅で迎えることについて色々と話されていました。

小笠原文雄先生は、ドクターで日本在宅ホスピス協会の会長をされています。

高齢者の数がどんどんと増えていき、病院や施設にたくさんの人が入院や入所をして、医療費がどんどんと増えています。

厚生労働省は少しでも医療費を抑えたいという意向もあって、在宅での医療がどんどんと推進されています。

最後を迎える場所はどこがいいかと聞かれた時に71%の人が自宅で最後を迎えたいっていいますが、実際には13%ぐらいしか自宅で最後を迎えることができていません。

在宅でなかなか最後を迎えることができない理由は色々とあると思いますが

  • 本人が在宅を希望しても家族が家で看るのが不安で抵抗がある
  • なにかあったときに対処しきれない
  • 病院とか施設に入っている方が(家族が)安心

などなど色々な理由があると思います。

特に親の介護が必要になり、子どもが介護のために仕事ができないとなると、家計を支えることができないし、社会で見ても納税者が減ることになるのでマイナスです。

自宅にいても一人で過ごすことができれば、自宅で最後を向かることができるわけです。

小笠原文雄先生は、高齢であっても一人で自宅で最後を迎えることができるといいます。

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一人暮らしでも最後まで自宅で過ごすためには、介護保険をうまく使うこと

小笠原文雄先生が担当した一人暮らしの患者さんのほとんどが、一人でも最後まで家で暮らしているということなんです。

世界一受けたい授業の中で紹介されていた方は、91才で要介護3の女性が一人ぐらしをできていました。

本当にすごいことだなって思ったんですが、それは在宅ケアの考え方が統一されていて充実しているからなんだと思います。

小笠原先生は介護保険をうまく使えば在宅で暮らせると言っておられましたが、なかなか難しことです。

それは、在宅で看るのは無理だと思っているのが、家族だけではなく、医師や看護師などの医療スタッフや介護スタッフがそもそも在宅を諦めている場合があるからです。

僕はリハビリのスタッフとして療養型の病院に勤務していますが、在宅でと考える人は少なく病院や施設で亡くなられる方がほとんどです。

一人暮らしでも在宅で生活できるということを知っている医療スタッフに会うことがまずは大事なことです。

小笠原文雄先生のような考え方をもった医師のもとに医療や介護のスタッフが集まってついていけるから実現すること。

本気で一人暮らしを支えるチームなら、連携も強く患者の病状だけではなく経済力まで把握して、生活を支えることで一人暮らしの高齢者でも安心して過ごすことができるんです。

まずは、一人暮らしでも最後まで家で過ごそうねって言ってくれる医師やスタッフに会うことが大事です。

[quads id=2]

在宅で一人でも安心なのはいつでも安否確認ができているから。何があっても大丈夫

高齢者が自宅で過ごすときに一番不安なことが何かあったときにどうするのっていうことです。

病院にいたら安否確認は常にしてくれますからね…。

でも、今は在宅でも大丈夫なんです。

利用できるサービスの中に、タッチパネル式テレビ電話がベッドにそばにおいてあって、朝晩2回ケアサポートセンターから連絡があるんです。

これで安否確認をしれくれるんです。

常に誰かから見守ってもらえる状態があるので、安心です。もしなにか合ったとしても、電話に出なかったら駆けつけてくれるし、それで亡くなってしまったとしても、在宅で最後を迎えることはできるわけです。

家族にも連絡をすることができます。

また、自分の体調が悪い時なども、画面を触れるだけで、24時間対応のケアサポートセンターに直通することができるシステムです。

なんでも相談にのってくれるから安心です。

このようなサポートを利用することで在宅生活を安心して送ることができるわけです。

大切なことはこのようなサポートをしてくれるサービスがあることを知っておくことです。

自宅で介護保険や医療保険を使って生活するのにはどれぐらいのお金がかかる?

介護が必要になった時に一番心配なことが、自宅で介護をしてもらうのにどれぐらいのお金がかかるのかということです。

世界一受けたい授業の中で紹介されていた例を挙げるとこんな感じ。

末期の肺がんAさん79才の場合にかかる月々のお金

  • 週1回の訪問診療
  • 看護師による毎日1回の訪問看護
  • 月15回の訪問介護
  • 週1回の訪問入浴

詳しいサービスの内容は紹介されていませんでしたが、簡単にこのようなサービスを受けて1ヶ月50回以上の訪問によるケアを受けて21,580円とうことでした。

その内訳が

  • 医療保険(訪問診療・訪問看護)12,000円
  • 介護保険(訪問介護・訪問入浴)9,580円

この値段は医療保険の負担割合でも変わってきますし、介護保険もどれぐらいの介護が必要かによって価格が変わります。

他のもベッドなどの福祉用具をレンタルした場合は費用がかかりますので、まだお金がかかる場合もあります。

ケアマネジャーに相談すると介護保険でかかるお金については詳しく教えてくれるので、相談してくださいね。

自宅で最後を迎えたいときに絶対にしてはいけないことは救急車を呼ぶこと

まだまだ、生きることができる可能性がある場合は救急車を呼んで対処してもらうことも必要なのかもしれません。

でも、もう最後が近づいていて訪問診療の医師が余命1週間前後と判断した場合は救急車を呼ばないほうがいいです。

救急車を呼ぶと病院に運ばれて、生きるための処置を徹底的に施されます。

人工呼吸器に繋がれて、亡くなるまで離脱できないなんてことだって普通です。

病院は基本的に生命を維持することを最優先に考えていきます。人工呼吸器に繋がれてしまうと自発的な呼吸が得られなければ外すことができません。

病院に縛り付けられることになってしまうんです。

最後まで在宅での夢が最後に叶わなくなります。だからもし急変した場合は訪問看護ステーションに連絡をするようにします。

この辺りは、事前に家族や医療・介護のスタッフと話をして意思をと統一しておく必要がありますね。

自宅で最後をと思う本人は元気なときに自分は自宅で死にたいという意思を家族に伝えておくようにします。特に文章に書いておくといいです。

本当の最後は自分の生きたいように生きて自宅で過ごすっていう選択があることを知っておくことが大事。

普段から在宅での看取りを真剣に考えてくれて知識の深い医師や看護師、ケアマネジャーと出会うことが凄く大事です。

自宅での最後を真剣に考えてくれる人がそばにいれば、今は自宅で最後を迎えることはできないことではないんです。

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