7月28日放送のみんなの家庭の医学で特集されていたのはひざ痛についてです。
年齢とともに日常生活を送っているとひざが痛くなってしまいがち…。私の周りにもヒザが痛いという人はすごく多いです。
この膝の痛みの原因になっているのが変形性膝関節症という病気であることが多いです。
変形性膝関節症は膝の軟骨がすり減ってしまって、膝の関節の骨と骨がぶつかってしまい痛みが出てしまうというものです。
整形外科に通うと膝関節にヒアルロン酸の注射を打ったり、痛み止めでごまかして、どうしようもなくなったら膝の関節を人工のものと入れ替える手術を受ける人もいると思います。
私は何人もそんな人をみてきました。
できれば、手術をしないとダメな状態になる前に、膝の痛みをなんとかしたい!
膝の痛みを防ぐための一つの方法を紹介します。
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ひざ痛の解消が期待できる物質『プロテオグリカン』
ひざ痛の解消ができる物質について教えてくれていたのが千葉大学大学院の渡辺淳也先生でした。
ひざ痛を解消できる物質として期待されているのが『プロテオグリカン』です。
最初に書きましたが、膝の痛みには軟骨がすり減ってしまうことが原因になっていることが多いです。
膝の軟骨は
- 軟骨の成分を作る「軟骨細胞」
- 軟骨内で柱の役割をする「コラーゲン」・「プロテオグリカン」
などからできています。
プロテオグリカンの役割
「プロテオグリカン」は軟骨のなかに水分を蓄える機能があります。
軟骨に例えると水をたっぷり含んだスポンジのようなものなのです。
膝に圧力がかかるとプロテオグリカンが蓄えた水分が出る事によって衝撃を吸収し、膝に圧力がなくなると水分が軟骨に戻りプロテオグリカンが水分を蓄えます
膝のプロテオグリカンが減少すると、水分を蓄えることができずクッション性がなくなってしまいます。
そこに体重などで圧力がかかると、クッション性がない軟骨はすり減って壊れていってしまうのです。
膝のプロテオグリカンは生活習慣で増えたり減ったりする。
よく歩く・階段をよく使う・自転車によく乗るなどで、膝を曲げ伸ばしする生活習慣はプロテオグリカンにとってよい生活習慣にです。
膝の曲げ伸ばしをすると膝の血流が増加して、膝のスポンジ機能がうまく働きます。
その結果、軟骨に酸素や栄養素がたくさん取り込まれるので軟骨細胞が活性化しプロテオグリカンの増加につながります。
膝のプロテオグリカンを減らす3つのこと
体重増加
歩行時には体重の3倍の負荷が膝にかかると言われていて、体重が重ければ重いほど軟骨を傷めることになるんです。
年齢が40歳以上
40代から徐々に軟骨の変性がすすみ、プロテオグリカンが作られにくくなります。
性別が女性
女性は男性の2倍軟骨の変性が起こりやすいです。女性ホルモンのエストロゲンが減少するので、軟骨が傷みやすくなるのです。
無理なくプロテオグリカンを増やす方法
無理なくプロテオグリカンを増やす方法は
1日3回10分づつの合計30分歩く事です。
10分ずつ小分けに歩くだけでも膝の血流量が増えプロテオグリカンを増やす事が期待できます。
そして、なるべくももを上げて大股で歩くとより効果があがります。
実際にひざ痛を持つ71歳女性の患者さんが小分けウォーキングを2週間行うとMRIの画像で検証するとプロテオグリカンが増加していることがはっきりとわかる画像になっていました。
プロテオグリカンの量は80歳代の量から実年齢とおなじレベルにまで若返ってました。
立ち座りや階段昇降も痛みなくおこなえているという結果も番組で紹介されていました。
しかし、すでに膝の悪い人は膝の状態によってどれ位歩いても大丈夫なのか人によっても違うと思いますので、医師によく相談してください。
それとこの方法は40代から始めるとより意味があるので、普段から大股で歩くことを習慣にすることをおすすめします。
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“膝痛がひどくなる前に小分けに歩いてプロテオグリカンを増やす” への1件のフィードバック