バーベキューの食中毒を防ぐ方法!楽しくバーベキューをするために

暖かくなってきたら、バーベキューをするのが楽しみになりますよね~。

自然の中で食べる、ご飯は本当に美味しい!でも気をつけておかないとダメな事が食中毒。

2015年消費者庁が2000人を対象にバーベキューに関する調査によると、バーベキューで食べたものが原因で体調を悪くしたことがあるのは6.6%つまり2000人あたりに132人のひとが食中毒になったというデータがあります。

食中毒になる可能性は誰にでもあります。せっかくのバーベキューにでかけても、体調が悪くなってしまたら台無し。

食中毒を防ぐためには原因と対策をとることが大切!そこでバーベキューの時におこる食中毒の原因と防ぐ方法を紹介します。

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バーベキューで食中毒が起こる原因は?

バーベキューの食中毒の原因について教えてくれていたのが、東京顕微鏡院、獣医学博士の伊藤武先生でした。

牛肉にはO157などの腸管出血性大腸菌・鶏肉にはカンピロバクターとサルモネラ属菌・魚類には腸炎ビブリオなどが付いている可能性があります。

家で食べるにしても、食中毒の怖さはありますが、食材の保存が難しい屋外なのでよけいに大腸菌に感染する可能性が高くなるんです。

大腸菌に感染すると、数時間から数日、下痢・嘔吐・腹痛が数日間続きます。体調や食べた量によると命の危険に及ぶ場合もあります。

特に夏場にバーベキューをする場合は気温が高く食材管理を徹底しないといけません。

バーベキューに行くと、お酒も入って気も緩みがちになるのでより注意が必要です。

バーベキュで食中毒になる可能性が高い!気をつけないといけないポイントは

バーベキュで食中毒菌に感染する可能性が高いところをピックアップして紹介していきます。そして、それを防ぐにはどうしたらいいのかも合わせて紹介します。

バーベキューに使う食材の管理が重要。当たり前だけどできていないことも

バーベキューをするときに食材をどのように保存するかというのが食中毒を防ぐ重要な一つのポイント。

「少しの間だから大丈夫!」と食材をクーラーボックスにいれずにその辺に置いているなんていうのは論外です。

また、冷凍されているからといって、外気温で解凍するのもおすすめできません。

解凍された食材が溶けるのと同時に温度が上がるので、その間に菌が増えます。ちょっとの間でも外気温の中に置かないようにしましょう。

冷凍肉などはクーラーボックスに入れると大丈夫?

クーラーボックスに食材はちゃんといれているから大丈夫!って思っていても、クーラーボックスも使いかたを間違えると意味がありません。

例えばこんな使い方をしていると危険『冷凍された食材があるから、保冷剤を入れずにクーラーボックスに食材を保存している』これもよくありません。

実験のために、大腸菌をわずかに付着させた冷凍肉をクーラーボックスにいれ、夏場を想定した30℃の保温庫に3時間置いておくと、クーラーボックスの中の温度は25.7℃になり、肉の表面温度は17.1℃まで上がっていました。

お肉の表面温度が上がった結果、大腸菌の数はなんと8倍に増えていました。これだけでも高齢者や小さな子は食中毒になる可能性があります。

では、正しいクーラーボックスの使い方はどうしたらいいのか書いていきます。

正しいクーラーボックスの使いかた

クーラーボックスに食材を入れるときは、食材で冷蔵するのではなく、保冷剤や氷をちゃんと使うことです。

そして、大事なのは保冷剤を置く場所です。保冷剤を置く場所は1番上です。

冷気は上から下に下がるので、冷気がクーラーボックスに全体に回るようには1番上に食材を置く必要があるんです。

さらに、食材をパンパンに詰めていると冷気はクーラーボックスの底にまで届かないので、食材は入れすぎずに、中に空間を作るようにしましょう。

保冷剤が複数個ある場合は、食材の間に入れるのも効果的に冷やすことができます。

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肉の焼き方も気をつけないと食中毒になる。トングの使い方に注意

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バーベキューでお肉を焼く時に注意したいのが、トングやお箸の使い方。この2つの使い方を間違えると大腸菌に感染する可能性が高くなります。

絶対にしないほうがいいことは、『生肉に触れたトングやお箸と、取り分け用のトングやお箸を分けずに使うこと』

生肉を触って焼いた肉には色々な菌がいます。ちょっと肉をつまんだだけでも、箸に菌が付着することは実験でも実証されています。

菌はトングへ付着し、菌が付着したトングで焼けた肉を触ると、菌がうつってしまうんです。

なので、食中毒を防ぐには面倒でも、「焼く用」と「取り分け用」のトングと箸を分けて使いましょう。

特製ダレに肉を漬け込むのも注意が必要

バーベキューをするときにお肉をタレにつけこんで焼くと美味しいから、タレ付きの肉を焼くこともありますよね。

タレ付きの肉で気をつけないといけないのは、しっかりと焼くこと。

食中毒菌は普通、肉の表面にしか付着していませんが、お肉をタレに揉み込むことでタレとともに、肉の筋から食中毒菌が侵入してしまう可能性があります。

生焼けで食べるのは避け、中心が褐色になるまで十分に火を通すようにしましょう。

肉と野菜をセットした焼きそばセット

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バーベキュの定番焼きそばですが、その場で調理するのは面倒なので前もって用意をしていきますよね。

でも、生肉と野菜を一緒にしてしまうと、生肉の細菌が野菜につくことがあります。焼きそばセットを作るときは、肉と野菜は必ず別々の袋か容器に入れるようにしましょう。

素手で握ったおにぎりを焼く

おにぎりでも食中毒になる可能性が高いのは、手の傷などに付着しやすい黄色ブドウ球菌です。

黄色ブドウ球菌は増殖すると食材内に毒素を出すという特徴があります。

黄色ブドウ球菌は加熱すると死滅しますが、黄色ブドウ球菌が出した毒素は消えません。おにぎりも火を通していれば大丈夫と思ってしまいますが、保管状況が悪いと食中毒の危険がいっぱい。

おにぎりを握るときはラップかビニール手袋を使って、直接手を触れないようにしましょう。

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まとめ

慶應義塾大学、保健管理センターの森正明先生によると、同じものを食べても食中毒になるかならないは、胃酸による殺菌力や腸内環境の抵抗力によって違います。

また、夏バテなどその時の体調が影響することもあります。

体調の面はなかなか難しいところがありますが、食中毒になってしまうと、せっかくの楽しいバーベキュが台無しになってしまいます。食材の管理をすることでも食中毒を防ぐことはできるので正しく食材を取り扱いましょう!

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