泉質の違いで変わる温泉の正しい入り方。入浴時間がポイント

涼しい時、寒い季節に入って気持ちいい温泉。

温泉旅館に泊まったり、日帰り温泉なんかにでかけるとついつい長風呂をしてしまいます。

家では味わえない雰囲気を味わうことができるし、せっかくだから温泉にしっかりと入っておきたいって思っちゃいます。

でも、温泉は長風呂をしていい場合とそうじゃない場合があるんです。

温泉にどれぐらいの時間入っているのかは泉質によって違うんです。

以前テレビ番組で泉質によって異なる温泉の入り方を本全国隅々までめぐり温泉のすべてを知り尽くした、温泉研究科の郡司勇さんが紹介されていたのでまとめます。

『群馬県の草津温泉』『神奈川県の飯山温泉』『大分県の長湯温泉』の3つを上げて、適した入浴時間をおしえてくれていました。

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群馬県草津温泉は酸性。酸性の温泉の入浴時間は?

最初の温泉、群馬県にある草津温泉は源泉掛け流し加水なしの温泉で、温泉の成分を十分に楽しむことができる温泉です。

そんな草津温泉の特徴は『強い酸性』のお湯が特徴です。

酸性・アルカリ性を表すpH値は2.1ななのです。これは5寸クギを10日ほどつけておくとハリのように細くなるほど強烈に溶かすぐらいの酸性度です。

この高い酸性のお湯は殺菌の湯といわれ、入浴直後から皮膚の細菌が死滅していきます。

そのため、適した入浴時間は3分と短くなります。

実験で、入浴前と入浴後の手のひらの菌の数をしらべたところ、3分間温泉につかることでほとんど死滅していました。

入浴直後から肌の細菌を死滅させることから、慢性皮膚炎や切り傷、やけどなどに効能があると言われています。

pH1~3の場合3分以上入浴すると肌への負担も大きいので、長時間温泉に入ることはおすすめできません。

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神奈川県飯山温泉は強アルカリ泉。アルカリ泉の入浴時間は?

神奈川県にある飯山温泉は、先ほどの草津温泉と違い、『強アルカリ泉』となりpH値は11.3です。

源泉の温度が低いころもあり、加温・循環と掛け流しを併用しています。

アルカリ性が強いと、皮膚の脂肪を中和させる作用があります。肌の油分が温泉と反応することで、石鹸のような物質ができて、肌の汚れを落としてくれます。

そのため高アルカリ泉は美肌の湯です。そして、適した入浴時間は10分です。

pH9以上の温泉に10分以上入浴すると肌に必要な油分まで取れてしまうので、適した入浴時間は10分程度なんです。

強アルカリ泉のお湯は、油汚れを落とし、毛穴からの水分の吸収を促します。

なので、乾燥肌の人におすすめになります。

番組の実験で、角質水分測定器を使用して、角質に含まれる水分量を調べていましたが、入浴前の水分量が49.2で、普通のお湯に入ると64.5なのに対して、飯山温泉に使うと80.7と肌に含まれる水分量に差が出てました。

大分県長湯温泉は炭酸泉。炭酸泉の入浴時間は?

大分県長島温泉は、お湯の中に含まれる炭酸ガスの濃度が1300ppmの『炭酸泉』です。

炭酸泉に適した入浴時間は30分です。

温泉の温度も32℃と低い温度に設定されている場所もあり、低い温度で30分間入浴し、体内に炭酸ガスを取り込むことで血行がよくなります。

炭酸ガスには二酸化炭素が含まれ、体内に取り込まれると酸素が不足します。そうするとその酸素を補おうと血管が拡張し、血流が良くなります。

30分以上の入浴は酸欠になる可能性もあるので注意が必要です。

 

温泉は温泉の泉質によって入浴する時間を工夫するほうがより体に優しく入ることができます。

特に極端にアルカリ性・酸性が強い温泉は入浴の時に入浴時間に気をつけてくださいね!

温泉地に行く前にどんな泉質なのか調べることで肌の効果の違いを感じてみるのも温泉の一つの楽しみ方です。是非温泉地に行く前に調べてみてくださいね。

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