オーガニック野菜は安全・美味しいわけではない?本当に美味しい野菜とは

7月5日放送の雨上がりのAさんの話し。本日のお題はオーガニック(有機)野菜の話です。

オーガニック野菜は少々高くても体にいいと思って買っている人も多いはずです。オーガニック野菜にはどんなイメージがありますか?

オーガニック野菜=農薬を使っていない!美味しいっていうイメージが凄く強いですよね。でも本当はオーガニック野菜ってそんなものではないんですよ…。

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オーガニック野菜は安全・美味しいはウソ?

オーガニック野菜についての事情通は有機野菜はウソをつく著者の齋藤訓之さんでした。

オーガニック野菜というのは、人工的に作ったものをなるべく使わないで農産物を作りましょうというものです。

今の日本では有機JASっていう制度が決まっていて、そのルールに従ってチェックを受けたものでなければ有機とかオーガニックという表示をしてはいけませんっていう法律が決まっています。

オーガニック野菜は有機JASの認定を受けた野菜ということです。

有機JASで認定されるってどんな野菜

有機JASというのは、化学工場で作られた農薬や肥料を使わないことなどを定めた規格のことです。認定を受けるためには、毎年、肥料や農薬の材料・製造工程から現場のチェックまで多くの申請と経費が必要になります。

有機JAS認定をチェックする人の旅費も出さないといけないので、かなりの費用がかかるんです。それが野菜の値段に乗っかるので、値段が高くなります。

有機野菜を栽培するためにコストがかかり、認定にお金がかかり・・・そんな状態だと野菜の値段が高くなるのは当たり前ですよね。

こんな、オーガニック野菜は農作物の0.4%しかないんですよ。

じゃあ高くてもオーガニック野菜を買うのか…それは、野菜の安全性と味ですよね。オーガニック野菜って高いし美味しいに決まっている!って思いますがそうではありません。

オーガニック野菜を誤解している

有機JASには「体にいい!」とか「美味しい」とはどこにも書いていません。書いてあるのは、環境に良いとか持続可能な農業をしましょうっていうことなんです。

有機農業は有機JASが砂漠化を防いだり、毎年農業ができるように環境を整えるために作った規格なんです。

実際に、イギリスで何年か前に有機農産物でもそうでない農産物でも安全性は同じだということを行政が発表しているんです。

だからヨーロッパではオーガニック野菜が安全だっていう宣伝はいけませんって広告のルールで決まったぐらいなんです。

なので、美味しい・安全のために有機野菜を選ぶっていうことはあんまり意味がないことなんですね…。

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こんな野菜は美味しいよ!も間違い…

曲がったキュウリの方が美味しい

 →キュウリは本来まっすぐ育つもので、農薬をつかったからまっすぐ育つわけではありません。曲がっているのは片側の成長が悪く味が落ちています。

ミミズの住む畑のトマトは栄養豊富

 →ミミズがいる畑は土が腐っている証拠。栄養豊かな土にはミミズが住むことはありません。

虫が食っているキャベツは美味しい

 →虫が食っているキャベツは虫と人間では味の好みが違います。だから、虫が食っているからといって美味しいとは限りません。

日本の野菜は普通に美味しく出来ている

野菜について教えてくれていた2人めの事情通、野菜の種に詳しい、野口種苗研究所の野口勲さん。

日本の野菜のほとんどはいいところを掛けあわせたF1(雑種1代)なんです。

例えばこんな例です。

皮の薄い模様のない美味しいスイカ+皮が厚いけど不味いスイカ

これを掛けあわせることで、皮の厚いおいしいスイカができあがりました。これができたおかげで、輸送ができるようになり、一般に手に入りやすくなったんです。

F1種にはこんなメリット

  • 形・収穫時期がそろう
  • 収穫量が多い
  • 病気に強い

F1種のおかげで、野菜の供給量が安定して、食生活が充実したといえます。その反面味が安定しているので、野菜はどこで買ってもだいたい一緒ということになります。

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おいしい野菜はエアルーム野菜

F1以上においしい野菜について教えてくれていたのが、野菜のおいしいレストラン「清澄の里 粟」オーナーの三浦雅之さんです

三浦さんのレストランは完全予約制1日20組限定なので、予約が取れないレストランとして有名です。

三浦さんのレストランでは、様々な野菜を食べることができるのですが、注目すべきキーワードが「エアルーム野菜」です。

エアルーム野菜と言うのは、いろんな地域で先祖代々受け継がれてきた伝統野菜のことです。

ほとんどが品種改良されていないので、長所も短所も色濃く残っています。味が美味しくても収穫量が少なかったり、育てるのに時間がかかるなど流通に適さないものですね。

また、味も長所・短所があるので、調理法をちゃんと工夫しないと美味しく食べることができないんです。

その代わり調理法がマッチした時は抜群に美味しい野菜となるわけです。

エアルーム野菜を体験してみるには清里の里を訪れてみるといいのではないでしょうか。また、地元野菜を食べさせてくれるところに行くと、違う野菜が体験できますよ!

 

安全な野菜を食べるためには、オーガニック野菜にこだわる必要はないということがわかりました。おいしい野菜もオーガニックにこだわるよりも、地元野菜を美味しく調理する方法を学んだほうが、安全で美味しい野菜に出会えるといいうことです。

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