僕は作業療法士として働いて約13年になります。
リハビリ職には理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの資格がありますが、専門学校や大学などの養成校に行ったあと、国家試験を受けて合格する必要があります。
リハビリ職は国家資格です。
だから、資格を持って一生安定して働きたいって思ってリハビリ職にすすみたいって思う人もいますよね。
僕自身も大学卒業後、フリーター・介護職などを経て、作業療法士の資格をとって働いています。
実際に作業療法士として13年間働いて、一般企業のサラリーマンからリハビリ職に転職しないほうがいい理由をかいていきます。
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リハビリ職の給料はそれほど良くない一般企業のサラリーマンよりも安いかも
リハビリの仕事をしていると、患者さんとかその家族さんから
「リハビリの先生って給料いいんでしょ?」
なんて言うこと言われれますが、もらえる給料はそれほど多くありません。
アラフォー13年目の作業療法士の給料でも毎月の手取りは20万円程度。ボーナスもそれほど多くないので、普通の生活をするのがやっとこさです。
夫婦共働きじゃないと生活ができないぐらいのレベルの給料です。ちなみに、僕は平社員なので、役職についていれば、あと3万円~5万円程度はプラスでもらえると思います。
40代サラリーマンの平均年収は450万円ぐらいですが、例えば理学療法士の平均年収は400万円程度です。
経験年数が少なければさらに給与は安くなる可能性があります。
40代でも300万円後半ぐらいしかもらえない場合もあるので、給料を期待してリハビリ職になっても裏切られます。
給与を少しでも増やすためには、働き方を工夫する必要があります。
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リハビリの資格を持っているからといって一生安泰ではない
給料は安かったとしても、病院などで働くことができるし、資格があるから死ぬまで仕事には困らないって思っていると危険。
リハビリの仕事は病院や施設で働くと、厚生労働省を中心に国が決めた基準で、リハビリに対しての報酬が払われます。
例えば、「骨折した人にリハビリをしたら、20分あたり1700円ね」って決められています。
なので、リハビリを提供した価値は、病院側で決めることができません。
国がリハビリの価値を決める仕組みになっています。
高齢者が増えて、財源を圧迫し続けている今、リハビリに対してたくさんのお金を出すことはなく、減らされる可能性が高いです。
国がリハビリに対してのお金を出さなくなると、病院もリハビリを行うメリットが減り、リハビリ職員に対しても、高い給料を払う価値がなくなります。
極端に言えば、国が明日からリハビリにお金は払いませんといえば、リハビリをしても病院は収入が得られなくなり、リハビリをしなくなる可能性もあるわけです。
ここまでのことはなかなかないかもしれませんが、ただ資格があるだけで、一生食べていけるわけではありません。
リハビリ職は一生勉強。勉強会にかかるお金も結構必要
リハビリだけではないと思いますが、リハビリの仕事は勉強をし続ける必要があります。
勉強会にかかるお金は内容によって違いますが、1日1万円程度の勉強会が多いです。一つの技術を極めようと思えば、何十万円ものお金がかかることがあります。
安い給料の中から休みを潰して勉強に参加しているというのが現状です。
特にリハビリ職になって数年の間は、真面目な人ほど勉強会に参加するので、休みもなくお金もなくっていう状態が続きます。
必ず勉強をしなければならないということはありませんが、勉強をすればお金が必要になると思っておいたほうがいいです。
年をとってからリハビリの仕事は本当にできるの?
若いときはリハビリをしていても体力的には問題がありません。
でも、40歳を過ぎてくると患者様にしっかりとリハビリを提供すると疲労感が強くなります。
自分の体をお手入れしていても、肩とか腰が痛くなりますし、自分が患者さん?みたいな状況になってきます。
役職についていれば、現場を離れることもできますが、役職につく能力がなければ年をとっても現場です。
少し前までは役職につくことができる人が少なかったので、役職につきやすかったですが、役職につける年齢のセラピストの数が増えるので、役職につくのも難しいです。
50歳後半で歩行介助をするなんてとてもしんどいかもしれません…。
リハビリの仕事は、すごくお金になるわけでもないし、資格を取れば一生安泰ということもありません。
なので、中途半端な気持ちで一般企業に勤めていてリハビリ職に転職するのはおすすめできません。
患者さんの生活や体・心のことをしっかりと思って、少しでも役に立つことができればという想いがあれば充実する仕事です。
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