10月11日放送のゲンキの時間で目の健康について特集されていました。目の病気で注目されているのが緑内障と加齢黄斑変性症です。

脳ドックや健康診断など、脳や内蔵のことなどの検査を受けることは積極的にされる方は多いと思いますが、健康な状態でも、目の検査を受けにいったことはありますか?

緑内障は気がつかないうちにどんどん進行していきます。目の検査、眼科ドックもある程度の年齢になったら受けたほうがイイのかもしれませんね。

人は8割以上を視覚情報に頼っていると言われていますし、視覚情報が障害されると日常生活にかなりの支障がでてしまします。

今回目の病気について教えてくれていたのは井上眼科病院院長の井上賢治先生です。

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番組内で紹介されていた眼科ドックの内容は

自覚的視力検査(よくするベターな検査です) 眼圧検査 眼底撮影 多角的屈折検査(近視・遠視・乱視の度数を測定する検査) 涙液検査 診察ここまでは普通の検査ですがOCT検査と呼ばれる目に赤外線を当てて網膜の断面や、視神経を調べる検査をしていました。最後に視野検査をして自分が見えている範囲を検査します。

40歳以上にリスクの高い緑内障

40歳以上の20人に1人、5%の人に緑内障の疑いがあります。緑内障は日本人の失明の原因第1位でもあります。

緑内障は網膜の神経細胞が機能を失ってしまう進行性の病気です。神経細胞が死滅してしまうことで、視野が欠損してしまうのですが、正常な目の情報から脳が視覚情報を補正してしまうので、病気にも気が付きにくいのです。

実際に緑内障にかかった人のエピソードでは

  • 改札口に出口で左側だけ人とぶつかることが増えた
  • 車の運転で信号を見落とすことがあった。

と最初は見落としていることにも気が付きにくいのです。このような症状を感じることがあれば、すぐに病院に行くことが必要です。

緑内障の原因は

緑内障の原因は眼圧が高くなるといわれているのですが、正常な眼圧でも緑内障になる可能性があります。正常眼圧緑内障といいますが日本人の緑内障の70%が正常な眼圧で起こっているのです。

日本人は近視が多いため視神経が弱く、正常な眼圧でも緑内障になることはあると井上先生は話します。

近視は眼球が大きくなり、角膜と網膜の距離が長くなることで起こりそれにより視神経が引っ張られて脆弱になるのです。

ちなみに近視は、成長過程で生活習慣などにより眼球が大きくなりすぎることにより起こります。

緑内障の治療は

緑内障の治療は眼圧を下げることが治療になるので、点眼薬・目薬を使います。眼圧が正常でも視神経がダメージを受ける場合があるので、点眼薬で眼圧を下げるのだそうです。

これにより、目の中の出口のみずはけを良くしたり、余計な水を作るのを抑えて眼圧を下げるのです。

しかし、目薬でも眼圧が下がらない人はレーザーや手術で水はけをよくする治療を行います。

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50歳以上に注意加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症はその予備軍が1200万人いると言われています。

加齢黄斑変性症は黄斑部分にドルーゼンが溜まり続けるとその部分に炎症が起きます。

すると炎症箇所に栄養を届けるために新しい血管が作られ黄斑が膨らみます。その結果物がゆがんで見えてしまうのです。

ドルーゼンとは視細胞の一部が剥がれ落ちてできる白い老廃物のことです。

そして新しい血管はもろいため、血管が破裂すると失明の原因にもなるので注意が必要です。

黄斑変性症になると物がゆがんで見えたり、真ん中だけ見づらくなったりする。

黄斑変性症の簡易検査が出来る動画はこれです。

原因は加齢によることもありますが、喫煙や高脂質な食事もあります。また、ブルーライトもよくないと言われています。ブルーライトは活性酸素を発生させ網膜の細胞を傷つけるのです。

黄色のフィルターにはブルーライトを防ぐ効果があり、黄斑はその名の通り黄色の色素をもっており、本来ブルーライトを防ぐ効果があるのですが、日常生活の中でブルーライトを多く浴びると防ぎきれなくなります。

そこで大切になるのがルテインを多く含む野菜

ほうれん草・ブロッコリー・レタス・グリーンピース・カボチャ・トウモロコシなどに多く含まれているのでこれらの野菜を摂ることが大切です。

サプリメントでルテインを摂る方法もあります

加齢黄斑変性症治療法

最近は、加齢黄斑変性症の治療には目に注射をする治療法ができて治療成績もよくたくさん行われています。

抗VEGF薬という薬で、新生血管の成長を抑え縮小させることで視力を改善させる。ただこの方法は対処療法で根治する治療法ではないそうです。

 

今回は失明の可能性がある目の病気の情報をまとめてみました。人間は80%以上を視覚情報に頼っているので、失明となると生活が一変してしまいます。内蔵や脳などと同様に目の定期検査も欠かさにようにしなければなりませんね。