11月8日放送のゲンキの時間の特集は糖尿病。生活習慣病の代表格です。そんな糖尿病について教えてくれるのが東京慈恵医科大学の西村理明先生です。

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糖尿病とは

糖尿病は膵臓からのインスリンの分泌がうまく行かず、血糖値が高い、高血糖状態がつづくことです。

1型糖尿病は日本人には少ないのですが、ウイルスや何らかの原因で突然膵臓が壊れインスリンの分泌ができなくなってしまうものです。

2型糖尿病は日本人の95%が2型糖尿病です。これは、遺伝・肥満・加齢・生活習慣などが原因で、インスリンの効きが悪くなったり、分泌のタイミングが遅いことで高血糖状態が続きます。それによる合併症が怖いのです。

最近では糖尿病と認知症の関係が明らかになってきています。糖尿病の人は、そうでない人と比べてなんと4.6倍も認知症になりやすくなってしまうのです。

野菜から食べることに効果がある?

ご飯と野菜の食べる順番を変えることで本当に効果があるのか実験していました。食べるのがおにぎり1個と野菜サラダ。糖質50g分を食べます。3人の方に実験していました。

野菜から食べておにぎりを食べる。おにぎりから食べて野菜から食べるの血糖値の比較実験です。

3人同じ様な反応はでなかったのですが、野菜から先に食べた方が、血糖値の上昇が緩やかだったり、血糖値のピークに達するのが緩やかになっていました。

西村先生によると、野菜に入っている食物繊維が、血糖値の上昇を抑制しているわけです。そして、先に野菜をよく噛んで食べることで、満腹感も得られやすくなるため、食事の量を減らすこともできます。

血糖値を急激に揚げないためには最初に両手1杯分の野菜を食べる事がおすすめです。

ただし、野菜の種類によっては糖質が多く含まれる場合もあります。その場合は野菜から先に食べることの効果があまり得られないこともあります。

血糖値が一気に上がるのはなぜ良くない?

普段、血糖値は1日にうちで緩やかに変動しています。空腹時は低く、食事をすると血糖値が上がり始め、約60~90分後にはピークになるのが一般的です。

しかし、糖尿病になる寸前になると、血糖値はジェットコースターのように上下するようになってしまいます。

このジェットコースター血糖値が続くと、糖が血管の内側をやすりのようにこするため、血管が傷つき、様々な合併症がおこるのです。

糖尿病の代表的な合併症は

  • 網膜表:目の毛細血管に障害がでたとき。最悪失明します。
  • 腎症:腎臓の血管に障害がでたとき。血液透析が必要になることも
  • 神経障害:手足の末端の血管に障害が置き、神経障害がおきます。手足がしびれ、最
         悪えそし、手足を落とさないといけなくなることも…。

さらには、糖尿病の人は心筋梗塞や脳梗塞の発症率が3~5倍にもなるのです。

糖尿病は血管をボロボロにする病気なのです。

お酒(焼酎)と血糖値の関係は

肉じゃが1人前80gと焼酎の水割り(170ml 酒6:水4)を飲んだ時と同じ肉じゃがと水を飲んだ時の血糖値の変化がどうなるのか3人の方に実験

3人の反応はそれぞれ違う傾向がみられましたが、血糖値の上昇が緩やかになりお酒の方が血糖の上昇が緩やかになるという傾向が2人にみられました。

アルコールは肝臓から糖が血中に放出することを抑制するため、血糖値が上がりにくくなります。

一見するとアルコールは血糖値の急上昇を抑える効果があるのですが、それと同時に食用増進作用があります。お酒と一緒につまみを食べ過ぎてしまう傾向がでてしまうため、結果的に血糖値があがるということになるかもしれません。

ですから、お酒は血糖値には悪影響を与えることが多いです。

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糖尿病予防・改善のためには

2型糖尿病は生活習慣病です。糖尿病の予防・改善のためには1日当たり男性9000歩・女性8500歩 5~6kmを目標に歩くといいとされています。

食後30分に早足のウォーキングを30分間することを西村先生はすすめていました。

普通に歩くのはなかなかしんどいですが、楽しいことを見つけて歩くといいですね。番組内ではカメラ歩きをすること、ペットと散歩にいくようになって血糖値が下がった事例が紹介されていました。

 

糖尿病の怖いのは血管がボロボロになった先におこる合併症です。血糖値が高い状態をほったらかしておくと、将来的には自由のきかない身体になってしまう可能性があるのです。

少しでも健康な状態を保つためには運動は必須です。しないといけないと思う運動ではなく、やって楽しい運動を探して続けることが大切です。

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