肩こりがひどい…。
なんとかしたいから、自分で肩をもんだり、誰かに揉んでもらったり、ひどくなるとマッサージ屋さんで強もみなんてことも。
他にも湿布をはったり、アンメルツヨコヨコを塗ったり薬の力に頼ったりしても、一時的にマシになっても、時間がたつと元通りになってしまいます。
それは、肩凝りに対しての対処法が間違えている可能性があるかもしれません。
テレビ番組の中で、東京医科大学の遠藤健司先生が肩凝りには揉むよりも大事なことがあって、それが肩甲骨にあるといいます。肩甲骨をなんとかして肩凝りを解消する方法をお伝えします。
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肩こりの時だから揉みまくる、でも肩を強く揉むのはダメなんです。
肩こりは、首から肩(肩甲骨)にかけて広がる大きな筋肉、僧帽筋が硬くなり、血流が悪くなることで疲労物質が溜まっているのが一つの状態です。
僧帽筋が硬くなることで、痛みやハリなどの様々な症状がおこります。ひどくなると頭痛に発展して、仕事とか勉強が手につかなくなることもあります。
肩こりは慢性化すると頭痛・眼精疲労・冷え性・めまい・不眠の症状を引き起こします。更に重症化すると全身の倦怠感も伴い最悪うつ病になることもあるから、肩こりって言っても、結構怖い状態なんです。
慢性的な肩こりの人は浅い部分と深い部分の筋肉が硬くなってしまいます。
こんなコリコリの時に強く肩を揉んでもらうと気持ちいいんですよね~。
でも、強く揉んでもらってる肩もみ、やってもらった後はすっきりするのですが、実は深い筋肉はあまり変化がなく、根本的な肩こりの改善にはならないのです。
さらに、強く揉むことで良くないのはもみ返しです。
そもそも肩こりは筋肉がダメージを受けた状態なのにそこで強く揉むなど、強い刺激を与えると筋肉が傷ついてしまうことがあります。
傷ついた筋肉が治っていく過程でさらに筋肉が硬くなるんです。
だから、強い力でもみ続けると、肩こりがよくなるどころか、かえって痛みがひどくなることもあるのです。
どれだけ強く揉んでもらっても全然効かないって言う人は、強く揉みすぎて、肩の筋肉が硬くなりすぎて、押してもらった感覚を感じることができず、鈍感になっている可能性だってあるんです。
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肩こり対策には肩を揉むよりも、肩甲骨はがしがいい
肩甲骨はがしとは、筋肉が肩甲骨にはりついたかのようにガチガチに固まった筋肉をストレッチでほぐすことです。
肩凝りの原因の一つの僧帽筋は、肩甲骨から背骨に向かってついているので、肩甲骨を動かしてあげることで、僧帽筋がほぐれて、肩凝りを解消するのに有効な方法の一つです。
簡単にできる肩甲骨の動きの硬さチェック
まずは自身の肩甲骨の硬さをチェックしてみましょう。
- 背中を壁につけて立ちます
- その状態で腕を壁に沿わせて(横方向に)肩の高さまで広げて行きます。(肘をしっかりと伸ばしてください)
- 2の状態から痛みを感じない範囲でゆっくりと壁伝いに腕をあげます。
上がった腕の角度で肩甲骨の状態をチェックします。
腕が壁から離れたり、肘が曲がっていたらダメですよ。
肩の水平ラインを0°として…
- 60°以上の人は肩甲骨周りに問題はありません。
- 45°~60°の人は肩甲骨の周りが少し硬い
- 0°~45°の人はガチガチ肩甲骨になります。
テストの時は痛みを感じない範囲でやってくださいね!ムキになって上げると肩を痛めちゃいます
肩甲骨はがし体操 基本編
- 肘を曲げ肩と肘が水平になるように横にあげます
- 肩と肘が水平になったら、この状態から5秒かけて肘を後ろに引きます
- 5秒たったら脱力させ腕を下ろします。
1日3回を2セットするのが効果的!
ポイントは肘を後ろに引くときに左右の肩甲骨の間で何かを挟むようにギュッとしめることです。そして、肘が下がらないように意識してください。
肩甲骨はがし体操 応用編
- 肩と肘を水平になるように横にあげます。
- 肩甲骨を持ち上げ、5秒かけて後ろから前へ肩甲骨を回しながらおろします
- 肩甲骨の周りの筋肉をはがすイメージで
1日3回を2セットするのが効果的!
肩甲骨を寄せることによって筋肉の深い部分から剥がすことができます
今回は遠藤先生が教えてくれる肩甲骨はがしについてまとめてみました。肩こりの原因は肩甲骨の硬さにあるということがわかりましたね。肩甲骨が硬ければ、肩の動きが出ず、肩こりを誘発してしまいます。
そして強い肩もみは、肩の筋肉を傷つけてしまい根本的な解決にはなりません。
肩甲骨はがし体操をつづけて筋肉を柔らかくし、肩こりを解消しましょう。
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“肩こりの改善の秘訣は肩甲骨はがし!強い肩もみは慢性化させる…。” への1件のフィードバック