介護職員の給与は増えない。国の対策もほとんど意味がなかった?
介護職員の給与改善のために実施された、介護職員処遇改善加算が導入されて、
その結果、介護職員の給与があがったのかそれどもかわらなかったのかという情報が発表されていましたね。
介護職員改善加算というものは、介護のほんねニュースによると、
介護職員の給与が平均で12,000円アップできる財源を確保するというものです。
全労連の調べによると
- 月給が増えたと回答した人…25.3%、
- 変わらないと回答した人…49.5%
- 下がったと回答した人…6.0%
- 月給は増えたがボーナスが減ったと回答した人…4.7%
だったそうです。
4人に1人が給与があがったとのことですが、もともとの給与がどれぐらいだったのかが、わからないので最低限の生活をできる水準までもらえているのかは微妙ですね。
キャリアガーデンによると平成25年度の介護職員の給与は月額給与:218,900円・年間賞与:444,800円・平均年収:3,071,600円というデータがでています。
手取り給与は20万円を切ることになりそうですね。
12,000上がると生活の足しにはなるでしょうが、一人で家族を養うとなるとかなりきつい給与ですね。
介護職員は働く場所によっても処遇や給与は変わると思いますが、施設などで働く介護職員であれば、夜勤もあることが考えられるので、かなり安いですよね。
そして、給与が変わらなかった職員が多かったのは、介護職員改善加算という形で施設に支給したとしても、介護保険の点数が下がっていたので、介護に対しての単価が下がってしまい、施設に入ってくる収入が減少。結果赤字を埋めるために職員の給与を上げることができないとうことにもなりますね。
介護の仕事は本当にきつい
介護の仕事は本当にきついですよ。著者は病院での介護の仕事の経験がありますが、
少ない人数で、おむつ交換、体位交換、お茶の入れ替えなどの雑務、トイレ誘導、送迎、汚物の後始末…
やることは山のようにあります。場所によっては休憩もなかなかできません。
夜中になるとヘタすると30人ぐらいのおむつ交換と体位交換を一人でしなければダメなときもありました。
一回り終わったらすぐに次のおむつ交換にまわるという状況です。
もちろん仮眠はとれませんし、休憩なんかありません。夜勤は16時間労働になるので、ほとんど休みなく動いているなんてこともありです。
このようなことをしていると腰を痛めて、肩を痛めて、今度は介護職員が病院通いをしなければならなくなります。
介護職員に支払われる給与はもうすこし高い水準にならなければいけないです。
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給与を上げるためにはどうしたらいいのか
保険点数で国の負担を増やすことは期待できないですよね・・・。
介護職員の能力アップを図り認定制度を設けて、質の高い介護が提供できる人には報酬も上がる仕組みを作ってもいいかもしれないです。
質の高い介護を受けたい人は、割高になる分は利用者が負担すればいいことです。
お金をだしても質の高い介護を受けたい人はいるはずです。
一般の介護士から介護を受ける人、上級の介護士資格を持っている人から介護を受ける人で住み分けして、
それで収入が変わるということもありかもしれません。
能力を認められて給与が上がるなら頑張れますしね。
なかなか難しいですが、利用者に満足する形でお金を払ってもらえる制度を作って、利用者に負担してもらう環境が必要なのかもしれません。
介護職員は今後も絶対に必要な仕事なので、給与の改善は、図ってほしいです。
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