認知症の予防に効果的!最新脳トレ『コグニサイズ』をやってみよう

認知症を予防するのに色々な方法が考えられていますが、そのなかのひとつで認知症の予防に効果を発揮するものに『コグニサイズ』というものがあります。

 

厚生労働省の調査によると認知症は患者はドンドンと増えていく傾向にあります。2015年での認知症患者数は525万人。今後も増え続け2020年には631万人、2025年には730万人と今後も増えていく事が懸念されています。

人口の1割近くが認知症になるわけですから、考えるのも嫌になります。医療が発達して、長寿社会になってしまった以上、認知症はなかな避ける事ができない問題ともいえます。

 

家族に認知症高齢者を抱えてしまうと、労働世代が介護のために仕事ができないなどの経済的な問題にもなり、生活が困窮してしまうことも考えられます。

なんの対策もしなければ、認知症になってしまい、本人も家族もつらい思いをすることになってしまいます。

そんな認知症を予防するために新しい方法が『コグニサイズ』なんです。

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コグニサイズとは

コグニサイズは2011年に国立長寿医療研究センターが開発した頭と体を使った最新エクササイズです。

コグニサイズの開発メンバーの1人堤本広大先生によると、高齢者の脳を活性化して認知機能の維持・向上を促すようなプログラムになっていて、認知症予防の効果が期待されています。

コグニサイズの特徴はデュアルタスク(2重課題)で運動をすることによってより脳が活性化すると言われています。

それを踏まえて①「体を動かす」②「計算をする」といった2つの課題を同時にこなすことを取り入れているんです。

コグニサイズは脳を効率よく鍛える

これまでの脳トレは認知機能を司る前頭連合野を鍛えるのが一般的でした。計算とか物語を読むとか、机上の課題が多かったんです。

しかし、1つの課題をするよりも2つの課題を同時にする方が、脳により多くの刺激をあたえることができます。

運動をすると運動連合野が活性化し、そして計算をすると前頭連合野が活性化します。つまり、運動しながら数を数えると脳の2つ場所が同時に活性化するので効率よく広範囲に脳を鍛えることができるのです。

コグニサイズの実際

番組で紹介されていたコグニサイズをまとめています。

ケガ予防のためにマッサージやストレッチなどの準備運動を10分程度行います。

初級編

  1. 椅子に座って30回数を数えながら足踏みをする
  2. 3の倍数の時に手をたたく

続いては…

椅子に座って30回足踏みをするのは一緒、数を30から1に向かって反対に数を数えながら3の倍数の時に手をたたきます。

「30(パン)・29・28・27(パン)…」といった感じです。

中級編

真ん中に2回横に2回を順番に足踏みをします。

右足真ん中⇨左足真ん中⇨右足右側⇨左足左側というステップを踏んでいきます。

①のステップに合わせて5の倍数の時に手をたたきます。

これを50回まで数を数えながらします。

続いては…。

8の字に歩きながら100から順番に7を引いていきます。

8の字に歩きながら「100-7=93」「93-7=86」「86-7=79」と計算していきます。

エクササイズ難しくて間違えるんだけど…。

もちろんエクササイズをやっていても間違えてもOKです。何度もやって慣れてしまうと頭は働かなくても運動が出来るようになりますが、間違えるなどして試行錯誤している時に脳は働くのです。

コグニサイズの効果

コグニサイズを実施するとどんな人でも脳は活性化されるそうです。

ただしコグニサイズを継続することによって初めて認知機能の維持向上の効果が得られるのです。

認知症予備軍と診断された65歳以上の308人を半分づつに分けて一方のグループにのみ10ヶ月間コグニサイズをした結果、MMSEとよばれる認知機能検査でコグニサイズをしなかったグループは10ヶ月間で認知機能の点数の低下がみられてのに対して、コグニサイズを実施したグループは点数の上昇がみられ、海馬(脳の記憶を担当する場所)の萎縮の進行がとまったというデータもあります。

コグニサイズは週に2~3回 1回20分~30分程度半年以上続けることで効果が期待できます。

長寿社会になり認知症からも自分の身を守らなければいけません。効果的なエクササイズをすることで自分や家族が認知症になるのを少しでも防ぎましょう。いつまでも健康に長生きできるようにしたいですね。

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