8月18日放送の林修の今でしょ講座。今回は名医が教える大病の早期発見方法です。大きな病気にかかる兆候をみつけ早期発見すると、病気の進行を遅らせたり、治すことが出来るかもしれません。

今回の病気になる前のこんなサインを見逃しては行けないということを教えてくれるのは千葉大学医学部附属病院の生坂政巨先生です。

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くも膜下出血のこのサインを見逃すな。

くも膜下出血の多くは脳動脈瘤が破裂することによってくも膜下腔に出血が起き、脳脊髄の中に血液が混入してしまいます。

脳には硬膜・くも膜・軟膜という3層の髄膜があり、くも膜と軟膜の間をくも膜下腔といいます。

症状は強い頭痛、バッドで後頭部を殴られたような痛みなどの激しい頭痛を伴うと言われていますが、それは全体の25%程度なのです。

私の父親もこの病気にかかったのですが、その当時はくも膜出血が分からず、頭痛と嘔吐が一週間ぐらい続いたそうです。出血が少量で済んだので手術をして無事に復活を遂げていますが、約1/3の人は亡くなり、残りの1/3の人が体に何らかの障害を患ってしまうのです。

そんなくも膜下出血ですが、早期に発見できれば助かる可能性が高いのです。破裂しそうナ動脈を発見できれば、手術やカテーテル治療で対処することができ、クモ膜下出血を防ぐことが出来るのです。

そこで生坂先生はこのような症状を見逃しては行けないと教えてくれます。

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字がかすんだり二重に見えたりする。

発症の約3ヶ月前程度に見られる症状とされています。

正常な目は右目と左目は正確に同じタイミングで同じ位置に動くことが出来るので、右目からも左目からも同じ映像を脳に送ることができ、正常に物を見ることができるのですが、

脳動脈瘤があって目を動かす神経を圧迫すると一方の目が全く動かず、もう片一方の目が正常に動いているという状態になる可能性があります。

そうすると右目から脳に送られる映像と左目から脳に送られる映像にズレが生じ二重に見えてしまうのです。

そして、目の後ろにある目を動かす神経があるところには動脈瘤ができやすく、目の動きに異常がでることが多いのです。

ですから物が2重に見えるということは動脈瘤ができていて脳の神経が圧迫されている可能性があるのではないかと考えることができるわけです。

しかし、気になるのが老眼でも同じく目が霞んだりするということですよね。その見分け方についても解説をしてくれていました。

脳動脈瘤か老眼か見分ける方法は

両目でみて物が二重に見えると思った時にさらに調べておきたいことは、片目ずつ見た時に見え方を確認するということです。

老眼など目に問題がある場合は、片目ずつ物を見て、右目でみても、左目で見ても見えづらい。もしくは左目か右目のどちらかが見えづらい・二重に見えるということが考えられます。

そして、くも膜下出血の場合は片目で見ると左右ともにはっきり見えるのにもかかわらず、両目でみると二重に見えるのです。

ですから、両目で見ていると二重に見えたりするのに、片方ずつ目をつぶってものを見て右目も左目も正常に見える場合は危険なサインということになります。

このような場合は医療機関を受診したほうがよいでしょう。

黒目(瞳孔)の大きさが右と左で違う

瞳孔の大きさが極端に違う場合は、かなり危険な状態になっていると考えられます。脳から目にいっている神経の外側に瞳孔の大きさをコントロールする神経があります。

脳動脈瘤が大きくなりその神経を圧迫することによって瞳孔の大きさが大きくなるのです。

瞳孔が開ききると早ければ数時間で破裂するそうです。

このサインに気がつくと破裂する前に対処することができるのです。

 

クモ膜下出血は運が悪いと死に至る病気、そして助かっても体の一部に障害を残すかもしれない病気なのです。このような兆候を知ることで、早期発見につながり、余計な病気を防ぐことができるのです。

自分の体の異変、自分の体からのサインを見逃さないようにしましょう。

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